10日、前橋市内で、サッカーJ2ザスパクサツ群馬の新体制発表会が行われ、新監督に就任した大槻毅監督、8名の新加入選手らが意気込みを語った。
冒頭、赤堀洋代表取締役社長から挨拶。チーム強化と事業規模の拡大を進めると説明。近々に、クラブハウス建設に関する説明があることを述べた。また、昨シーズン終盤の社長交代に関するお詫びを述べる場面も。
松本強化本部長は、久藤清一前監督を留任させることは叶わなかったが、素早く対応し、大宮選手時代のコーチとしてお世話になった大槻毅氏の招聘に成功。選手編成も、クラブとして、ハードワークでき、結果を残せる編成になったことを強調。また、ザスパとして、4バックスタイルのベースを継続したい旨を口にした。
新シーズンを託された大槻毅監督。「チームの最大値を出し続けるために成長して、毎日を積み重ねたい」「結果も含めて喜び合えるシーズンにしたい」と語った。ザスパについては、昨シーズンのサッカーを見る中で、「しっかりした守備、一体感のあるクラブ」という印象を持ち、「そこにもうひとつ上積みを」と思いを述べた。育成力、分析力含め、ザスパの飛躍へ如何なる手腕を発揮するか、楽しみだ。
新シーズンのスローガンは、「Beyond THESPA~ザスパを超えろ!!~」に決定。クラブ誕生20周年と銘打つ今シーズン。喜びもあったが、苦しく、悔しかったことが多かったこれまでに別れを告げ、新たなザスパの一歩とするために、ザスパに関わる皆が、自らを越えていかなければならない。
水戸から新加入の深堀隼平選手。豊かなスピードを武器に、ドリブル、裏への抜け出しでゴールとアシスト量産を目指す。
相模原から加入の平松宗選手。大槻監督のもとでサッカーをやりたいと移籍を決断。二桁ゴールを目標に攻撃陣の柱を目指す。
18年以来、4シーズンぶりの復帰となった琉球から加入の風間宏希選手。「もう一度プレーしたいクラブ」と移籍を決断。昨シーズン、Jリーグ300試合出場を果たすなど、経験、実績は十分。攻撃面全般はもちろん、リーダーとしての役割も期待したい。
山形から加入の櫛引政敏選手。高いシュートストップ能力はもちろん、一気に得点につながるフィード力にも注目。GKだが、攻守において大きな存在となりそうだ。
神戸から期限付き移籍で加入の伊藤元太選手。GKだが、中学時代はボランチを経験し、足元にも自信。「ザスパにはサッカーに集中する環境がある」と自身の成長においても大事な1年が始まる。
セレッソ大阪から加入の山根永遠選手。小柄だがフィジカルが強く、攻撃の幅も広い選手。得点力不足解消に、大いに力を発揮してもらいたい。
早稲田大学から加入の田部井悠選手。地元前橋出身、そして、前橋育英の選手権初優勝に大きく貢献した彼が、地元のクラブでプロデビューを果たす。横浜FCに加入した田部井涼選手との兄弟対決だけでなく、当時のチームメイトも多くJリーガーとして活躍、デビューとなる。同期を上回る輝きを放ち、ザスパを押し上げて欲しい。
前橋育英から加入の岡本一真選手。会見日は、選手権の決勝日。チームはベスト8で敗れ、悔しい思いをした中で、憧れのプロとしてスタートを切る。クラブの評価は高く、1年目から十分レギュラー争いに絡んでいける逸材だ。
新たな指揮官、新たな仲間を迎え、いよいよ2022シーズンのザスパクサツ群馬の戦いがスタートする。チームは、午後に初練習、沖縄キャンプを経て、2月19日、または、20日に予定されている山形との開幕戦に向かう。