SASAnote vol.35 ホームグロウン制度が始まるよ!

先日、Twitterでこんなメッセージをいただきました。

「ホームグロウン制度???なんじゃろな?」と思う方も少なくないかもしれません。

という事で、今回は、ホームグロウン制度についてザスパ的にどんな影響があるのか、どんな現状なのかまとめてみました。

まずは、ホームグロウン制度とその対象選手についてですが、Jリーグによると、、、

ホームグロウン選手の定義

12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。

となっています。

簡単に言えば、自分のクラブで選手を育成し、トップチームに登録しましょう。有望な若手選手をどんどん育てましょう!チャンスを与えましょう!活躍させましょう!というものです。

ちなみに、ザスパで言えば、第1種はトップチーム、および、チャレンジャーズ、第2種はU-18(高校年代)、第3種はU-15(小学生年代)、第4種はU-12(小学生年代)となります。第2種、第3種、第4種は、ザスパアカデミーの括りになります。

先ほどの定義に照らし合わせて、ザスパで言えば、

○高卒(18歳)ルーキーとしてトップチームに加入。3シーズン所属した選手
○高卒(18歳)でチャレンジャーズに加入。トップ昇格を果たし、チャレンジャーズまたは、チャレンジャーズとトップで3シーズン所属した選手
○ザスパアカデミーに3シーズン以上所属、大学で4年間プレーし、大卒ルーキーとしてザスパに加入した選手
○ザスパアカデミーに3シーズン以上所属、その後、ザスパ以外のクラブでJリーガーとしてプレー、新加入選手としてザスパに移籍してきた選手
○ザスパアカデミーに3シーズン以上所属、ザスパU-18所属で、2種登録選手としてトップチームに所属した選手

こんな経歴の選手がホームグロウン制度の対象になるでしょうか。

およそは、群馬県出身選手という事になりますが、高卒ルーキーでザスパに入り、3シーズン経過すれば対象になるので、必ずしも群馬県出身選手だけという事ではありません。

ホームグロウン制度は、2019年から始まりました。となると、「今まではどうしていたの?」、「なんで、今になって説明するの?」となるかと思います。

2019年からJ1では、「2人以上」の登録が求められていましたが、J2、J3は今シーズン、つまり、2021年まで、「定めなし」という事で、登録しなくても問題ありませんでした。しかし、来シーズン、2022年は、「1名以上」、23年、24年は、「2名以上」の登録が必要になります。なので、ザスパとしても対応が必要になるわけです。

詳しくは、こちらを「2024シーズンのホームグロウン制度 規定人数について」(Jリーグ)

そして、現状、ザスパには、ホームグロウン制度の要件を満たす選手がいないため、「さて、どうしたものか?」となっているわけです。

ちなみに、規定数に満たない場合は、

「ホームグロウン選手登録が規定数に満たない場合、不足人数と同数を、翌シーズンのプロA契約25名枠から減ずる」

と定められています。

契約の話を始めると長くなるので、簡単に言うと、J1、J2のチームに所属する選手のほとんどは、プロA契約か、プロC契約になります。プロA契約は年俸上限の制限がなく、プロC契約は大卒、高卒ルーキー選手や、所定の出場時間をクリアしていない(J2だと900分、10試合フル出場相当)3年目までの選手で、年俸上限480万円というのが主になります。つまり、プロA契約の選手は、育成要素が残るプロC契約とは異なり、即戦力として活躍してもらう選手なので、プロA契約の人数が削られるのはチーム構成においても痛手となるわけです。

もちろん、契約に関する詳細は公表されていませんが、今季のザスパで言うと、期限付き移籍をしている2選手含め、35名、うちプロA契約は25名、ルーキーや予定の出場時間を満たしていない若手10人がプロC契約になっていると思います。ちなみに、プロC契約の選手が、条件を満たし、シーズン中に、プロA契約に移行する場合には、25人を越えても問題ありません。

ザスパで言うと、高卒ルーキーで加入した中田湧大選手は来季が2年目。まだ条件は満たしません。ただ、加入した頃と比べ、体も大きくなってきたので順調に成長して欲しいですね。

また、ホームグロウン制度の要件を読むと、

選手が期限付移籍する場合、当該期限付移籍された期間については、期限付移籍元のJクラブの育成期間に算入されるものとし、期限付移籍先のJクラブの育成期間には算入されない。

とありますので、今季、J3長野に期限付き移籍した山中惇希選手も、2シーズンを終え、来季を終えるとホームグロウン選手の対象になりますね。今季は、8月に育成型期限付き移籍で移籍、10月20日の第20節八戸戦で途中出場し、Jリーグデビューを果たしました。

また、Jリーガーで見ると、今季、J1のFC東京からJ2岡山に期限付き移籍し、23試合1得点と活躍した宮崎幾笑選手は、みなかみ町(旧月夜野町)出身で、ザスパのU-12、U-15でプレー。彼なら条件を満たすだけでなく、豊かなスピード、突破力のあるドリブル、得点力と、間違いなく大きな戦力にもなるのですが、、、

↑以前、所属していた金沢でも10番を背負い、チームを牽引していましたね。

現実的には、U-18の有望な選手を2種登録して、要件を満たすという事になるのでしょうか。いずれにせよ、ザスパにとっては、選択肢の限られた状況だと思います。

来シーズンからJ2も対象になるホームグロウン制度。当面の問題もそうですが、やはり、トップチーム強化、育成力のあるクラブになるためにも、付け焼刃ではなく、チャレンジャーズやアカデミーという組織をどのように発展させていくか。ザスパが乗り越えなければいけないものがたくさんありそうです。応援する我々も、ぜひ、そうした部分にも目を向け、応援、サポートしていきたいですね。

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