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【THESPA】2連勝で終わらせないために、自らが先頭に立ち、サポーターへ勝利を届け続ける。

奈良、金沢と勝利し、今季初の連勝を掴んだザスパ群馬。ゴール、勝利、そして、内容面含め、皆が期待する今シーズンのザスパが戻ってきたのを実感する。ただ、安堵の気持ちの一方で、厳しいJ3残留争いは続き、1年でのJ2復帰が叶わない悔しさは晴れることは無い。それでもザスパを応援してよかったとサポーターに思ってもらうためには、2連勝で終わらず、残り4試合を勝ち続け、6連勝でシーズンを終えるほかない。そのために、選手たちも、自らが先頭に立ち、実現させようと思いを強くしている。

写真提供:ザスパ群馬

瀬畠義成は、金沢戦でJ初ゴールを記録した。ただ、初ゴールの喜びよりも、チームにとっては、勝利を決定づける3点目となったことに意味を感じている。

「自分が決めたの?という感じのゴールで、初ゴールの感じはなかったが、チームとして、3点目は大きかった。いつものパターンだと追いつかれたり、逆転されたりすることもあった。金沢も6連勝と好調だったので。」

ザスパに来てからは、なかなか結果に繋がらないもどかしい思いをしてきたが、2連勝含め、ここ最近は、ゲームをコントロールする部分に手ごたえを感じている。

「最近になり、自分として、ゲームをコントロールしやすくなった。スタートで出て、相手との兼ね合いなどを考えてゲームに入るが、これまでは計算外の事が結構起き、崩れてしまった。だが、最近は、ちょっとずつだが、我慢できる時に、我慢できるし、難しい時間にコントロールしながら、最低でも我慢強く維持しながら、自分たちのリズムにもっていける感覚があり、金沢戦でもあった。」

「金沢戦も、うちの流れじゃない前半で、そこからピンチもあったが連続失点しなかった。自分の中では、0‐1でもと思ったが、追いつけた。相手が隙を見せた中での失点だったので、相手へ与える感覚としても、大きな1点だった。コントロールしながら、自分たちのペースに持っていけるのが今になってしまったが、できるようになってきた。」

「これまでは前半で勝負決まる事もあったが、コントロールもでき、試合になっているし、勝ち点を取れるチャンスがある状態に持っていけているのは良い事だ。」

90分の中で、自分たちの時間、相手の時間は、その多少はあれど必ずある。そのコントロールができていなかったのが今までのザスパだが、そうした部分に変化を感じている。

ただ、結果は付いてきたが、内容面でも満足しているかと言えばそうではない。

「沖さん(沖田優監督)の下で、積み上げてきたものを出しながら出来ているかというとまだまだなので、それをさらに出せると面白いサッカーができると思う。今は、バランスを取りながら、自分の中のコントロールはまだまだ50点くらいだが、でも、結果は出すことができている。勝利にはこだわりつつ、相手に『群馬のスタイルでやられたよね』と思わせる様、積み上げてきたもので最後、勝負を決めたいというのが僕の中の理想ではある。」

結果も、内容も求めていく。そのために大事なのは、自分自身、瀬畠義成自身だと言う。

「大事なのは、僕のメンタル。ビビらずにコントロールする、我慢する、自分たちのチャンスの時には先頭を切ってボールを引き受けたり、逃げずに、ブレずに、立ち向かっていく勇気が必要。ボールを大事にするけど、相手のゴールを脅かす持ち方の時間を増やしたいし、相手にとって嫌な動かし方をしたい。もちろん、相手に引っかかって、失えばカウンターのリスクはあるが、メンタル的な所を含め、自分が一番、中心にいないといけない。」

「相手の土俵でも負けない所は出てきた。それは継続しつつ、自分たちのリズムに、その先頭に立ちたい。それを出しながら勝つことを大前提にやりたい。」

勝つことはもちろん、ザスパスタイルで勝つためには、自分自身がもっとやらなければいけない。瀬畠は、その思いをますます強くしながら、ラスト4試合へ挑んで行こうとしている。

写真提供:ザスパ群馬

船橋勇真は、攻守におけるチームのハードワークが、この2連勝に繋がり、自身も、その源となるべく、思いを持ってプレーしている事を教えてくれた。

「奈良戦の勝利が自分たちに大きな自信になったと思う。そして、金沢戦はチームとしてやることを選手全員が共通認識として持って、ハードワークして戦う事ができたのが結果に繋がったと思う。」

「青木翔大選手がケガをして、熱い闘志で引っ張る選手が、少し足りなくなった。球際でのハードワークなど、声だけではなく、自分がプレーで体現することで、チームへ、良い影響になっていればと思った。」

加入2年目の船橋だが、昨シーズンに続き、今シーズンも、ケガやコンディション面で苦しい時間を過ごしてきた。それでも、自らの特徴であるハードで、熱い思い、そして、魅力的な大きな笑顔で、その時を信じて取り組んできた事が結果に繋がった。

「長くプレーができるのは、自分として、楽しくて、嬉しい。声で鼓舞する、球際で戦うというのはチームにポジティブなエネルギーを与えられていると思っている。ポジションや立場に関係なく、ピッチに出たらやりたい。腐らずに、自分らしさを失わずにやってきたことが、今、出せていると思う。」

苦しかった分、サッカーができている喜びも大きい。だからこそ、もっとゴールと勝利を掴みたい。そのために、誰よりも戦い、走り、チームのために戦う強い思いを持っている。

「自分に数字が残る事も必要だが、今はチームが勝つことが大事。そのために、走らなきゃ!戦わなきゃ!という時に率先してやりたい。選手一人一人に役割がある中で、率先してやることで、周りの選手にも余裕が生まれる。誰かがやらなきゃという時に、自分がやれば、ボールを扱うのが上手い選手にも、シュートが上手い選手にも余裕が生まれる。」

今シーズンのザスパには、上手い選手が多いが、戦える選手、ファイターは多くない。船橋は、今でも十分に戦ってくれているが、さらに頼もしく、戦ってくれれば、ザスパ全体にも、さらにポジティブな要素が伝播し、より逞しく、選手個々、チーム全体の良さをもっと出し、残り4試合を駆け抜けてくれるだろう。

「もっと早く、今のザスパのサッカーをやりたかったなと思うくらいやりたい。6連勝でシーズンを終え、『もっとやりたかったね!』というものができれば、残留も叶う。結果が出ない時でも、天気が悪い時でも、サポーターの皆さんは、ホーム、アウェイ関係なく、いつも来て、信じて応援してくれる。そんなサポーターに、苦しくても、応援してよかったと思ってもらえるよう、結果もついてくる楽しいサッカーを体現したい。」

J3残留という、絶対に成し遂げなければいけない大事な目標はある。だが、今のザスパは、小さくまとまって、その目標を成し遂げようとはしていない。取り戻した自信、2連勝という結果に満足せず、積み上げてきた今シーズンのスタイルをより表現しながら、自らが、それぞれに、このチームの先頭に立って、残り4試合をサポーターに喜んでもらえる様、全力を尽くす思いだ。

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