ザスパ群馬は、25日土曜の奈良戦に2-0で勝利し、10試合ぶりの勝利を挙げた。結果が出ず、自信を失い、暗闇の中でさまよい続けたが、ようやく本来の姿を取り戻した。
欲しかった結果と内容を手にでき安堵したが、現実を見れば厳しいJ3残留争いの真っ只中にいる状況変わりはない。
| 順位 | クラブ | 勝ち点 | 得失点 | 34節 | 35節 | 36節 | 37節 | 38節 |
| 16位 | 長野 | 35 | -16 | 高知 | 大阪 | 宮崎 | 栃木C | 栃木S |
| 17位 | 高知 | 34 | -18 | 長野 | 松本 | 八戸 | 大阪 | ザスパ |
| 18位 | ザスパ | 31 | -12 | 金沢 | 宮崎 | 沼津 | 松本 | 高知 |
| 19位 | 讃岐 | 31 | -15 | 鳥取 | 栃木C | 鹿児島 | 八戸 | 沼津 |
| 20位 | 沼津 | 24 | -12 | 相模原 | 琉球 | ザスパ | 福島 | 讃岐 |
33節で、最下位の沼津が敗れ、ザスパとの勝ち点差は7ptに拡大したが、19位讃岐は勝利したため、ザスパと同勝ち点で、得失点差によりザスパが上回っている状況は変わらない。
J3からJFLへの降格は、最下位(20位)のクラブが自動降格、19位のクラブは、JFL2位のクラブと入れ替え戦にまわるのが基本になる。
現状では、入れ替え戦にまわる19位になる可能性は十分にある。最下位については、残り試合と勝ち点差を考えると、だいぶ可能性は低くなったように感じるが、この後、直接対決も控えているだけに、予断を許すわけにはいかない。
一方、JFLでは、首位が滋賀で、2位がホンダ、3位が青森という上位勢だ。
2位のホンダは、Jリーグ加盟の意思がない企業クラブで、ホンダが2位以内に入れば、J3からの降格は1クラブのみになる。ホンダが優勝すれば、2位のクラブと入れ替え戦、ホンダが2位なら自動降格だ。
首位の滋賀と2位ホンダの勝ち点差は2ptで、2位ホンダと3位青森の勝ち点差は7ptと開いている。
JFLは残り4試合で、余程の事がなければホンダの2位以内は堅そうだ。となれば、J3からの降格は最下位クラブのみになる可能性が大きいのが現状だ。

とはいえ、ザスパは自力で残留を決められる立場であり、なにより、前節の奈良戦で本来の姿を取り戻すことに成功した。残り5試合で目指すべきは、他力でのJ3残留でなく、ここからの5試合をすべて勝つ、つまりは6連勝への挑戦以外にない。
この後は、6位金沢、5位宮崎とPO圏内のクラブとの連戦になる。金沢は6連勝中、宮崎も4試合負けなし、3勝1分けと好調だ。前節は、PO圏内6位にいた奈良を破ったザスパだ。状況、立場、プレッシャーなど、対戦相手とは異なるが、J2昇格、復帰へ全力で向かっている両クラブに勝つことで、我々の力がどの程度のものなのか、今の位置ではないのだという事を少しは示すことになるはずだ。
選手、チームは、奈良戦の勝利から、次なる試合の勝利に向け気持ちを切り替え、挑もうとしている。
置かれている現実の厳しさに目を背けるわけにはいかないが、残り5試合のすべてをザスパらしく戦い、最大限の成果を手にし、少しでも今シーズンの悔しさを晴らし、次へ向かわなければならない。
まずは、次節のアウェイ・金沢戦へ。それぞれの場所から、選手、チーム、ザスパとともに戦い、再びゴールと勝利を掴もう!
