【THESPA】始動から2週間!「超・攻撃的サッカー」を体現するために

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新チームは、始動してから2週間が経過した。動き出した頃は、新体制、新メンバーへガラッと変わったこともあって、どこか新学期を迎えた、和気藹々とした学校の教室の様な雰囲気もあったが、紅白戦なども行われ、質、強度もより求められるようになり、高い集中力をもって、さらに意欲的に取り組んでいる姿が印象的だ。

「超・攻撃的サッカー」を掲げる今年のザスパ。「攻撃的」というのは、誰もが憧れてしまう、甘美のある響きだし、まさに言うは易し、行うは難しというものでもあると思う。では、新体制のザスパが、そして、沖田優監督が掲げ、表現しようとしている超・攻撃的サッカーの肝は何か?それは、ボールを操るという事になるだろう。ボールを操る事で、目の前の相手を操り、ゲームを操り、ゴールを奪い、勝利を手にするというものだ。そのためにも、今シーズンのザスパの選手たちは、足元の技術があり、テクニックがあり、ボールをコントロールし、良質なパスを出せる選手が多くいる。一方で、そうした部分ではないところにストロングを持っている選手たちも、話を聞く中で、球さばきやビルドアップの部分など、ボールを操る部分につながるスキルに対し、目を背けず、しっかりとフォーカスして、取り組んでる姿がある。ボールを操れなければ、沖田ザスパの選手として、ピッチに立つことは難しい。

そのため、練習を見始めてから感じるのは、基本中の基本ともいえる、1本のパスから見直し、こだわっているという事だ。蹴り方から始まり、その正確性、強さ、速さ、そして、繰り返しできる連続性まで、監督、コーチ陣が、1本、1本、見逃さず、選手たちのパスの質を上げようと、細部にこだわりを持って向き合い、取り組んでいる姿を毎回の様に見る。

そして、超・攻撃的サッカーを体現するために、ポジション関係なく、誰もが、そうした質にこだわり、常に前への意識でボールを運び、繋ぎ、追い越し、相手ゴールに迫り、シュート、ゴールで終わるという事に取り組んでいる。もちろん、まだまだ、目指すべき姿、ベースになるものからは遠いものだろうが、それでも、どの選手も、そうした意識をもって、動き、トライしている姿に、ワクワクするものを感じる。

一方、攻撃は行ってこいで、守備はルーズでいいのかと言えば、もちろん、そんなことはなく、基本的な守備の考えとして、失ってからの切り替えの意識、タイトに、厳しくいく部分というのもしっかりと感じられ、守備の部分でも、構えるのではなく、能動的に、強い攻撃的意識をもって取り組んでいる様子が伝わってくる。

これまでも、沖田監督からは、超・攻撃的サッカーを成し遂げるために「J1基準のサッカー」という言葉が使われてきた。その質を求めてやらなければ、目標である、J3優勝、J2復帰は成し遂げられないし、他方、そうした事ができる力を持った選手たちが集まったからこそ、高いものを要求し、妥協することなく、こだわって取り組んでいるのだ。

経験豊かな河田篤秀選手は、「求められている事はレベルが高い。基準を下げることなく厳しくやっている。やれれば楽しいが、やるために個人個人の所で努力が必要。しっかり表現できるよう頑張りたい。」と話すなど、目指すサッカーが簡単ではないことを教えてくれた。

実現できれば、最高のサッカー、そして、最高の結果が待っているのは想像できるが、そのためには、たくさんのものが求められるというのを選手たちはよくわかっている。簡単ではない、難しい挑戦かもしれないが、誰もが、「超・攻撃的サッカー」を体現したいという思いで、意欲的に取り組んでくれている。それが、始動して、ここまでのザスパの様子だ。まずは、2週間、良いスタートが切れたのではないだろうか。

チームは、これから3週目に向かい、練習試合も入ってくる予定だ。そして、27日から始まる宮崎キャンプに入り、新シーズン開幕へ向けて、よりチーム作りを本格化させていくことになる。

順調にスタートを切ったが、ますます要求レベルが高くなる事になり、常に右肩上がりとはいかないもともあるだろう。チーム作りが簡単ではない事は、沖田監督がよくわかっている。

「私が監督になり、ザスパのサッカーも新たなものになり、選手も、新たなチャレンジで、結果も、成果も出さなければいけない。選手たちにとっても簡単な作業でないことは間違いない。なので、ファン、サポーターの皆さんにも、選手たちが大きなチャレンジをしていることを知ってもらいたい。苦しい時期、失敗することもあるかもしれないが、そこを支えて、応援し、成長を後押ししてもらいたい。ともに戦って、ザスパの成果と結果を出してもらいたい。」と呼びかける。

どんな時でも、チーム、選手の大きな力になるのは、県民、スポンサー、ファン、そして、心強いサポーターの存在であり、声援だ。「超・攻撃的サッカー」を体現するために、今、この時から、力を届けてもらいたい。

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