FIA 世界ツーリングカーカップ(WTCR)の最終戦が、11月28日にロシア・ソチで行われ、2021シーズンが終了しました。ドライバータイトルは、ヤン・エーラッシ選手が獲得。WTCR初の連覇となりました。
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チームタイトルは、ヤンのチームメイトで、叔父さんにあたる、ツーリングカー界のドン(!?)的存在、イバン・ミュラーのチーム、リンク&コー・シアンレーシングが獲得。同コンビで3連覇、ミュラーは、自身のチームとしてWTCR発足からチームタイトル4連覇を成し遂げました。強いですね!
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ボルボと、ボルボを傘下に収める中国の自動車メーカー「吉利」(ジーリー)による合弁会社、リンクアンドコー。WTCRでは、見る機会がないですが、兄弟チームのシアン・パフォーマンス・リンクアンドコーのテッド・ビョーク、サンティアゴ・ウルティアと合わせ、強烈なコンビネーションで、今シーズンもシリーズを席捲しました。
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昨シーズンは、ホンダ、ヒュンダイと三つ巴の展開でしたが、今シーズンは、両ブランドがもうひとつ。むしろ、新車を投入したアウディ、セアト・クプラが、シーズン終盤につれ、速さを見せたように感じました。来シーズンは、ライバルの巻き返しに期待です。
来シーズンの動きは、まだまだこれからですが、寂しい知らせも。
WTCR初代チャンピオンで、WTCRでヒュンダイの中心的な役割を担ってきたイタリア人ドライバーで、59歳のガブリエル・タルキーニがついに引退となりました。1974年のカート時代から数えると、レースキャリアは実に47年!!80年代、90年代は、オゼッラ、コローニ、AGS、フォンドメタルといった戦闘力の限られたF1チームでドライブも、ツーリングカーに転向してからその実力が如何なく発揮され、長きにわたる活躍につながりました。私も、2019年に鈴鹿で開催されたWTCRでお会いしましたが、テレビを通じてみていた陽気で、明るく、心優しい方でした。今後は、ヒュンダイとの関係を継続する方向で調整しているとも聞いています。マシンは降りても、サーキットで活躍する姿を見せて欲しいですね。
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来シーズンで決まっているのがスケジュール。2022シーズンは、10ラウンド、20レースを計画しています。
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初開催あり、復活開催あり、そして、新型コロナウイルスの影響で2シーズン来ることができていないアジアでの戦い。特に、最終戦のマカオでの走りは、また見たいですね。まだまだ予断を許せませんが、WTCRがアジアに帰ってくることを期待しています。もちろん、日本での開催も復活して欲しいです。TCRジャパンが盛り上がって、そこで活躍する日本人ドライバーが、ワイルドカードで、WTCR日本開催をドライブする。そんな姿を楽しみにしています。
激しい展開、バトルに、毎レース驚かされますが、それでも、ギリギリの中でハイレベルなレースを見せてくれるWTCRに来シーズンも期待しています!文末になりますが、お陰様で今シーズンもJスポーツで実況機会をいただきました。ご視聴、ありがとうございました。
WTCR最終戦ソチ🇷🇺✨
残るは2レース ホンダのグエリエリ大逆転チャンピオンなるか⚡️⁉️
解説に富田竜一郎選手 @Ryu1ro_tomitaを迎えてまもなくオンエア📺✨#wtcrjp#jspoms pic.twitter.com/GKWnuNO79S— J SPORTS❤️モータースポーツ🏁 (@jsports_motor) November 28, 2021