来季、J3を戦うザスパ群馬は、23日までに、DF高橋勇利也選手と契約を更新したと発表した。また、今シーズン途中にJ2長崎から育成型期限付き移籍で加入していたMF瀬畠義成選手と期限付き移籍期間を延長したと発表した。なお、来季は、育成型ではなく、通常の期限付き移籍になる。
この他、今シーズン限りで契約満了となっていた吉田賢太郎コーチが、J2水戸のコーチに就任したことも明らかになった。
高橋は、今シーズン、リーグ戦23試合に出場し、1得点を記録した。出場23試合は、キャリアハイになる。大卒4年目の今シーズンは、昨シーズン負ったケガからのリハビリからスタート。7節・徳島戦で途中出場し、今季初出場を果たすと9節・水戸戦で今季初スタメンを果たした。当初は、ボランチでの出場が続いたが、夏以降は、3バックの左を任されるなど、守備でのユーティリティーさを見せた。ただ、シーズン後半は、ケガなどもあり、出場機会を失った。
高橋は、クラブを通じ、「絶対に1年で昇格する。死に物狂いで闘います。そしてサポーターの皆さんには直接、叱咤激励をして頂きたい。ザスパサポーターの皆さんは本当に優しく、試合後いつも拍手で僕たちを迎えてくれます。甘いプレーや熱意が感じられない試合にはもっと怒っていい。ブーイングだって仕方ないと思います。そして良いプレーや泥臭いシーン、面白かった試合には今まで以上に拍手や声掛けをして頂けたら最高に嬉しいです。」などとコメントしている。
昨シーズン、2023シーズンは、出場機会こそ少なかったが、ボランチとして攻守に積極的で、意欲的に相手ゴール前まで顔を出し、得点を挙げるなど、その能力の高さを見せた。1年を通じて戦えるフィジカル、コンディション、そして、その能力を発揮できれば、1年でのJ2復帰の中心的存在となる事は間違いない。
高橋勇利也選手 契約更新のお知らせ（ザスパ群馬 公式サイト）
瀬畠は、6月にJ2長崎から育成型期限付き移籍で加入し、ザスパでは、リーグ戦15試合に出場した。契約の関係で出場できなかった長崎戦を除き、全ての試合に出場するなど今季、後半戦の中心選手のひとりとして活躍した。加入後は、本職のボランチよりも、足元の技術、ゲームコントロールの上手さを期待され、CBとしての起用が続き、自身にとっても初めての移籍も含め、大きなチャレンジのシーズンとなった。
瀬畠は、クラブを通じ、「来シーズンも群馬で戦わせていただく事になりました。今シーズンの夏から加入させてもらったのにも関わらず、J3へ降格させてしまったことを大変申し訳なく思っております。自分の力不足を痛感させられる苦しい時期でした。来シーズン、群馬でプレーさせていただける事に感謝し、クラブ、スポンサー、ファンの方々に存在価値を示せるように努力して参りたいと思います。来シーズンよろしくお願い致します！」とコメントしている。
CBでの起用は、城和隼颯が移籍した事に伴う緊急措置でもあったが、自身も、幅を広げようと意欲的に取り組む姿が印象的だった。来シーズン、どのような役割が任されるかはわからないが、チーム、サポーターのために、そして、自らの今後のためにも素晴らしい取り組み、役割を果たしてくれるだろう。
瀬畠義成選手 期限付き移籍期間延長のお知らせ（ザスパ群馬 公式サイト）
