来季、J3を戦うザスパ群馬は、10日、来シーズンの新監督に、今季、J1札幌でコーチを務めた沖田優（おきた・まさる）氏が就任すると発表した。
沖田新監督は、クラブを通じ、「新たに、攻撃的なマインドを植えつけながらJ2昇格を達成してJ1を目指すというビジョンをクラブは掲げていくなかで、監督として招聘してくださいました関係者をはじめ、決定に尽力していただいた方々に感謝申し上げます。その期待に結果と成果を出していくこと、攻撃的なマインドをクラブに根付かせることをここでお約束いたします。」などとコメントしている。
沖田新監督は、千葉県出身の46歳。プロサッカー選手としての経験はないが、大宮、仙台、札幌で長くコーチとして活躍してきた。特に、スカウティング、分析面で優れた指導者として知られ、幾多の名将を支えてきた。
クラブは、細貝萌GM、佐藤正美強化部長を中心にザスパのクラブフィロソフィーを作り、その上で、新体制の構築を進めてきたが、沖田新監督のコメントにある「攻撃的なマインドを植えつけながらJ2昇格を達成してJ1を目指すというビジョン」こそがそれにあたるだろう。
沖田新監督は、今シーズンまで、攻撃的で、特徴的なサッカーを展開することでも知られるミハイロ・ペトロヴィッチ監督を支えてきた。また、今季、J1復帰を果たした横浜FCの四方田修平監督とも、札幌時代に仕事をしてきた人物だ。選手の良さを生かしながら、戦術面でも、攻守に攻撃的なサッカーを落とし込んでくれることが期待できるだろう。
監督挑戦は初めて、そして、ザスパでは、J1の様に潤沢な資金や環境があるわけでなく、限られたものになる。未知なる部分、困難な部分はあるかもしれないが、これまでの経験を最大限に生かしてもらい、魅力的で、結果にこだわるサッカーで、県民、ファン、サポーターを笑顔にしてもらおう。
