新体制へ向け、ザスパ群馬の契約満了発表が続いている。
ザスパは、15日に、中塩大貴、櫛引政敏、平松宗、杉本竜士と、16日には、和田昌士との契約満了を発表した。いずれも今シーズン、レギュラーや主力メンバーとして活躍した選手ばかりで、J3降格をきっかけに、監督のみならず、選手も含め、抜本的な入れ替えを行い、新体制構築を図ろうとしているとみられる。
中塩大貴選手は、2023年にザスパに加入し、2シーズンプレーした。ザスパでは、左SBとしてプレーし、後ろからビルドアップするスタイルにおいて左からの起点として力を発揮、加入1年目は、リーグ戦42試合にフル出場し、J初ゴールを含め3ゴールを挙げるなど、大活躍した。2年目の今シーズンは、シーズン中盤にレギュラーポジションを失うも、終盤にはスタメン機会も増えたが、27試合0得点にとどまるなど悔しい結果になった。
櫛引政敏選手は、2022年から3シーズンプレーし、リーグ戦113試合に出場した。抜群の反応で至近距離のシュートを幾度もストップし、ザスパの絶対的守護神として地位を確立した。また、今シーズンは、シーズン途中で移籍した城和隼颯の代わりに、キャプテンを務めるなど、苦しいチーム状況の中で重責を担うなど、戦い続けてくれたひとりだ。
平松宗選手は、2022年に加入し、FWとして、3シーズンプレーした。1年目は、8得点を挙げ、チーム得点王に輝くなど活躍した。先発でも、途中でも、前線で献身的な役割を果たし、常にサポーターの胸を打つプレーで、チームのために貢献してくれる存在だった。今シーズンは31試合に出場し、1得点を挙げた。
杉本竜士選手は、2023シーズンの途中に、東京ヴェルディから期限付き移籍で加入し、18試合に出場、今シーズンは、開幕スタメンを飾ったが、その後は、途中出場で流れを変える役割を存在として起用され、18試合に出場した。左SHを中心に、切れ味鋭いドリブルや切り返しからの突破でチャンスメイクを繰り返えした。
和田昌士選手は、今シーズン加入したが、1シーズンのみのプレーとなった。リーグ戦では27試合に出場し、無得点だったものの、3/6に行われたYLC・相模原戦では、途中出場ながら2得点を挙げる活躍で勝利に大きく貢献した。リーグ戦でも、シーズン終盤には前線での献身的な守備、そこからのチャンスメイクなど、存在感を見せるプレーが増えていた。
ザスパは、J3降格を受け、これまで強化を一手に担ってきた松本大樹強化本部長から、細貝萌社長代行兼GMと佐藤正美強化部長を中心とした強化体制に刷新した。先の細貝社長兼GM就任会見では、「クラブのフィロソフィーを作る。」と明言しており、新たなコンセプトの下、監督、選手が編成されるものと思われる。
また、赤堀洋社長も、今シーズン、低迷した要因に、「キープコンセプトとなり、リスクをとらなかったため。」と答えており、主力選手を手放しても、更なる強化に向け、外国籍選手獲得も含めた、大幅な変更も十分に考えられる。今後の編成に注目だ。
一方で、ザスパのために力を尽くしてくれた各選手たちには感謝の気持ちを伝えたい思いとともに、彼らの今後の活躍も引き続き応援していきたい。ザスパで出会い、作られた絆は変わることがないのだから。