今年10月から新たに開幕する国内最高峰のバレーボールリーグ「大同生命・SVリーグ」の開幕記者会見が、9月30日、東京都内で行われ、初のトップリーグ参戦となる群馬グリーンウイングスをはじめ、参加する男女24クラブの選手が意気込みを語った。
会見では、SVリーグの大河正明代表理事があいさつするとともに、SVリーグが始まるにあたっての概要や取り組みなどが紹介された。
その後、女子、男子の順で、各クラブの代表選手が登壇し、開幕カードごとに紹介されるとともに、新たに始まるリーグ、そして、新シーズンへの思いを力強く述べた。
グリーンウイングスを代表して参加した副キャプテンの白岩蘭奈選手は、「挑戦者として、常に挑戦することを恐れず、より多くの方々に
グリーンウイングスの魅力を知ってもらえるよう、一戦一戦、思いを込めて、全力で戦いたい。」と力強く抱負を述べた。
会見の後には、プレスによる取材機会も設けられ、開幕戦に向け、白岩選手にさらに話を聞くとともに、開幕戦で対戦するAstemoリヴァーレ茨城の上坂瑠子選手にも話を伺った。
白岩選手は、会見の感想について、「とても緊張したけど、こういう場を通して、SVリーグに参戦して、挑戦するシーズンが始まるんだなという思いになった。控室でも、SVリーグのイメージ映像を見て、めちゃめちゃカッコよくて、気持ちが高まった。」と話し、SVリーグ開幕への期待を教えてくれた。
また、開幕戦で対戦するAstemoリヴァーレ茨城の印象を聞くと、「リーグを通して対戦するのは初めて。試合を見て、ハイセットの得点能力が高い印象がある。そうした所での自分たちの挑戦が必要だと思う。」と気を引き締めていた。
一方、Astemoリヴァーレ茨城の上坂瑠子選手は、グリーンウイングスの印象について、「グリーンウイングスとは、サマーリーグでしか対戦したことがない。情報がない分、試合の中で補っていきたい。初めてのトップリーグ参戦で、勢いがあるチームだと思うので、その勢いに負けず、私たちもエネルギッシュに頑張っていきたいと思う。」と述べ、警戒した。
チームは、1980年創部から受け継がれてきた歴史あるチームで、Vリーグや皇后杯、黒鷲旗でも、優勝こそないが、いずれの大会も準優勝の経験があり、歴代、日本代表選手を輩出するなど力のあるチームだ。
上坂選手に、今シーズンの目標やチームの特徴を聞くと、「昨シーズンは7位で、この所、その上の成績を収められていないので、まずはその成績を突破することが目標。チームは、持ち味であるサーブとオフェンス力が強みなので、そこを生かして粘り強いバレーで、初代女王を目指したい。オフェンス力はもちろん、ディフェンス力もあると思う。また、今シーズンは、OH(アウトサイドヒッター)に外国人選手も入り、攻撃力も増していると思うのでそこは強みにしたい。」と教えてくれた。
初のトップリーグ参戦となるグリーンウイングスにとっては、白岩選手が話す様に、どのチームも、どの対戦も、「挑戦」という事になる。
簡単に勝てるような戦いではないのは重々承知だが、白岩選手が、この日感じた、SVリーグの期待や盛り上がり、そして、やりがいや魅力をチームメイト、関係者にも伝えてもらい、まずは、開幕戦に向けたエネルギーへと変えてもらおう。
SVリーグ・女子は、グリーンウイングスを含む、14 クラブが参加し、10月から来年4月までホーム&アウェイ形式による
レギュラーシーズン44試合が行われ、うち22試合がホームゲームとして群馬県内で行われる。
そして、レギュラーシーズンの上位8チームにより、トーナメント形式のチャンピオンシップを行い、SVリーグ・初代女王を決定する。
グリーンウイングスの開幕戦は、10月14日月曜、15日火曜の2日間、いずれも午後7時5分から、桐生市の桐生ガススポーツセンターに、アステモ・リヴァーレ茨城を迎えて行われる。