サッカーJ2・ザスパ群馬のJ3降格が確定的になった。
29日土曜に行われた試合で、17位大分が藤枝に2‐0で勝利し、この結果、ザスパは、J3降格圏となる年間18位以下が確定した。
来シーズンのカテゴリー決定は、シーズン後のJリーグ理事会をもって確定する。リーグライセンスなどの兼ね合いで、降格、昇格数が少なくなり、降格を免れるケースもあるが、現状は、そうした可能性は皆無だ。
ザスパがJ3に降格すれば、2017年以来、7年ぶり2度目になる。
クラブは、年間18位以内が確定したことを受け、HPやSNSを通じ、「ザスパ群馬を応援してくださる全ての皆様へ」と題し、赤堀洋代表取締役社長名で、日ごろ、応援してくれている皆さんへ謝罪するとともに、1年でのJ2復帰を誓う内容のメッセージを発信している。
ザスパ群馬を応援してくださる全ての皆様へ(ザスパ群馬 公式サイト)
前回、J3を戦った際は、2018、2019の2シーズンを経てJ2復帰を果たした。当時も、リーグ最終戦でJ2復帰を果たすなど、厳しい復帰への道のりだったが、その当時と比較しても、現在のJ3はレベルが格段に上がり、簡単に勝ち抜け、J2復帰を果たせるようなリーグではなくなっている。
一方、当時は、J2昇格枠は2クラブだったが、現在は、3クラブに拡大している。さらに、1位、2位の自動昇格枠2枠にプラスし、3枠目は3位から6位までのプレーオフを勝ち抜く方式に変更になっている。簡単ではなく、甘くはないが、J2復帰への道は広くなっているのもまた事実だ。
いずれにせよ、現チームの戦いはもちろんだが、チームはもちろん、クラブとしての取り組みも含め、反省に立ち返り、早期に、来シーズンに向けた体制を構築しなければならない。
そして、今シーズンの戦いは、まだまだ続く。29日日曜は、ホームに熊本を迎えてのゲームだ。応援してきたサポーターにとっても、複雑な思いで迎える今節の戦い、そして、残り6試合になるが、チーム、クラブに、引き続いてのエールを届けて欲しい。そして、チーム、クラブは、こうした状況下でも、変わらずに、むしろ、より一層の声援を届けてくれている県民、ファン、サポーターのために、総力を挙げて勝利を届けなければならない。
悔しさ、悲しさ、虚しさでいっぱいだが、うつむいている時間はない。ザスパの歴史は続いていく。残りの6試合、そして、1年でのJ2復帰、さらに、その先に向かって、皆で力強く歩んでいかなければいけないのだから。