11/3水曜、ザスパはアウェイで長崎と対戦し、1-4で敗戦となりました。
上位相手のアウェイゲームを考えれば勝ち点1でOKなゲーム。一時は同点に追いつきましたが、結果、4失点の大敗。ただ負けただけでなく、得失点で‐3も増えてしまったのはダメージが大きいと感じました。
ゲームを見ていて心配な部分がいくつか。
自分たちの時間を作るのはいいことですが、ボールを奪う位置、持つ位置、動かす位置が苦しんでいた前半戦の時の様に低いことです。久藤体制になり、勝ち点を積み上げられていた時は、高い位置から複数人で追い込み、ボールを奪い、そこからのショートカウンターでゴールを生み、相手に脅威を与えていました。長崎戦ではDF陣を中心にゴール前で攻撃を防ぎ、自分たちのボールにするシーンはありましたが、相手のゴールからも遠く、長崎にとっては、ザスパの攻撃に対する守備への余裕が十分にある状態がほとんどでした。
長崎の方が、個に、組織に、上手なのはわかっていたことだし、ある程度、守備に重心を置くのは理解できますが、この日のゲームでは、攻撃の起点を作ることができませんでした。前線にボールが入っても、収まらず、サポートや押し上げも少ないので、競り合ったセカンドボールも、ほとんどが長崎に拾われ、流れの中でのチャンスはほとんど生まれませんでした。
それに、毎度ですが、運動量、対人、球際でも、長崎を上回ったり、競り合うようなことができず、勝機を見出すのが難しいゲームだったように感じました。水曜ゲームというのもありましたし、メンバー構成もコンディション重視というところもあったと思います。ならば、チャンスをつかんだ選手たちには、そういう部分での役割も果たして欲しかったです。
ネガティブな事ばかり言っていてもしょうがないので、前向きな事も。
後半15分、新加入の細貝萌選手がザスパデビューを果たしました。1-3という難しい状況の投入でしたが、ボランチとして攻守に良さを出してくれたのではないでしょうか。パスの質、配球した後の積極的な動きや位置取り、ボールを収める時の相手への体の預け方、味方への指示出しなど、やはり一線級として活躍してきた選手なんだと感じさせる部分が多かったと思います。残り試合は少ないですが、さらに周りとの連携を深め、ザスパの勝利に貢献してもらいましょう。
そして、キャプテンの大前元紀選手のFK、CKは、とても頼もしかったです。同点のシーンもそうですが、前半の惜しいFKなど、やはり大前選手からのFK、CKは即1点ものなので、そうしたシーンを増やすためにも高い位置での守備、攻撃を増やしたいところです。
長崎戦を終えて、ザスパは残留圏ギリギリの18位に後退、ただ、19位相模原とは4pt差がある状況です。次節は、その相模原との大一番。勝って7ptに広げれば、J2残留はかなり見えてきます。選手、チーム、そして、サポーターにとっても平常心でいるのは難しいゲームです。それでも、この大一番を自分たち主導で、積極的に戦って欲しいと思います。今のザスパをもってすれば、十二分に望む結果を掴めるはずです。応援の形は限られますが、ザスパクサツ群馬に勇気を与えてください。そして、ゴールと勝利を共につかみましょう。