SASAnote リーグは後半戦へ!優勝に向け、ホーム2連戦から巻き返せ!-群馬グリーンウイングス

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群馬グリーンウイングスは、年末年始の中断期間を経て、1月13日、14日のホーム2連戦から始まるリーグ後半戦に向け準備を進めている。

来シーズンからSVリーグがスタートするのに伴い、今シーズンがV2女子は最終シーズン。V1との入れ替え戦はないものの、SVリーグ入りへ向け準備を進めるグリーンウイングスにとって、今シーズンのリーグ優勝は必達目標だ。しかし、開幕戦でJAぎふに敗れ、その後も、勝利を重ねることに苦しんだ。前半戦ラストの3試合こそ、3連勝でまとめたが、ここまで、7試合を終え、4勝3敗 リーグ4位という順位だ。また、首位・姫路、2位・ルートインは、いまだ無敗、そして、グリーンウイングスは、前半戦の対戦で両チームに完敗している。思うような結果を掴めていない。

キャプテンの松尾奈津子は、「思ったような結果ではなく悔しい結果が多かった。試合の内容も、サーブで攻めて、いい形で攻撃展開ができるとこちらのペースになるし、個々の特徴も活かしたコンビバレーができるが、逆にサーブで崩されて苦しい展開になるとどうしても粘り切れなくなってしまう事が目立った。」と振り返った。

結果が出なかった前半戦なので、各スタッツも芳しいものとは言えないが、特に昨シーズンから課題となっているサーブレシーブ(レセプション)成功率は、49.8%で、リーグ10チーム中、9番目と苦しんでいる。

この点について松尾は、「サーブレシーブも、個人スキルになるが、声掛けや、コミュニケーションを大切にして、苦しい人をどれだけ助けられるかだと思う」と話す。得意、不得意はあれど、ひとりの問題にせず、全員で支え合うことで乗り越えたいと考えている。

一方で、「少し崩れても、攻撃力の面ではいろいろな事にトライしてきているので、弱い部分にこだわりをもって取り組むことも大事だが、崩された後にも、ラリーに持ち込み、点を取れればいいと思う。ネガティブになりすぎず、そこから何ができるか、いい所にどうつなげられるかを大切にしたい。」と話す。どのチームも、今や、サーブで攻めるのは当たり前だ。すべてをクリーンにセッターに返すことは容易ではない。難しい状況、苦しい中でも、如何につなげ、そして、グリーンウイングスの良さである多彩な攻撃にどうつなげるかが大事だ。

今シーズン、V1女子のトヨタ車体から加入した林田愛佳は、V1とV2の違いも感じながらバレーに向き合っている。

林田は、点を取る部分について、「V1は大きい選手が多く、大事な時は外国人頼みになる、V2はどの試合も粘りやレシーブ力が大事になる。ブロックアウトなど、点の取り方が上手い選手が多いと思う。」と違いを教えてくれた。

V1からの移籍加入という事も含め、チームの中心的な活躍が期待されるひとりだが、前半戦はスタメンよりも、途中交代での出場が多かった。林田は、その点について、「正直言うと、自分のレベル、実力が、コートに立てるものではなかった。悔しさよりも、試合に出させてもらえている喜びの方が大きかった。」と謙虚に振り返る。そして、「途中からでもコートに入った時には、自分のプレーだけではない良さを出したいと思い、コートの中を盛り上げることを考えてやることが多かった。そこは、自分でも意識したいところではある。」と話す。

今シーズンのチームは、林田に限らず、コート内外で、選手スタッフの大きな声、そして、笑顔が印象的だが、その中でも林田はひときわ大きな声と笑顔でチームを盛り立て、試合の流れを引き寄せてくれている。

林田は、リーグ前半戦を振り返った時にも、「勝っている試合は自分たちのしたいバレーが良く出来ていたし、後からゲームに入る人や、コートの外の人の活躍もあり、全員バレーが体現できていたと思う。グリーンウイングスに来て自分が思うのは、選手が盛り上がるのもそうだが、スタッフ、コーチ陣も一緒になって戦っているなと思ったことだ。」と話している。

リーグ前半戦、チームの結果は、決して思い通りのものではなかったかもしれないが、それでも新たな仲間がしっかりとグリーンウイングスの一員として溶け込んでくれているのは頼もしい事だ。より一体感を高め、後半戦でも、チームの力にしていきたい。

皇后杯に出場しなかったグリーンウイングスは、リーグ最後の試合から1カ月の時間を使う事が出来た。

この間の取り組みについて松尾は、「重きを置いたのはブロックとオフェンス。いろんな選択肢から、点を決める事を意識した。」と話し、林田は、「ボールコントロールの練習が多かったし、周辺視野の使い方を意識した練習もやってきた。練習を通じて、自分がいかに意識していなかったというのもわかった。」と教えてくれた。

前半戦の反省でもある難しい状況の中で、如何にボールをコントロールし、粘り強くつないでいくか、そして、コート内で冷静に状況を見極め決めきるか。この1カ月の成果を後半戦は勝利という結果で魅せて欲しい。

もちろん、チームだけでなく、自らにも向き合ってきた1カ月だ。松尾は、「自分がどうしたいのか、どう組み立てたいのかを見つめなおした期間だった。自分の中で迷いがあるとそれが伝わるので、それを改善する機会にもなった。」と話し、林田は、「トレーニングも頑張ったというのもあるので、キツイことがあっても『いけるぞ!』というメンタル的な成長があったと思う。」と笑顔で教えてくれた。技術はもちろんだが、最後は気持ちが勝負を分ける。それぞれにたくましさもみせてもらおう。

後半戦は、ホーム会場のヤマト市民体育館前橋で迎える2連戦からスタートだ。13日土曜に千葉を迎え、14日に日曜には、首位・姫路との対戦だ。

林田は、「年明け、最初の試合がホームゲームなのはすごく勇気づけられる。自分としては千葉とは初めてなので、しっかり自分の力を出したい、姫路にはこの前、散々なやられ方をしてしまったので、そこからやってきたことを出し切って勝ちたい。今、リーグ4位だが、ファイナルに向け、順位をどんどん上げたい。自分たちの全員バレーを体現して順位を上げていきたい。」と気合を入れる。

また、キャプテンの松尾は、「まず、ホームゲームからできるのは本当にありがたい。千葉に勝ち切り、姫路は、まだ、今シーズン、負けが無いチームなので、『最初に勝つのが自分たちだ!』という強い気持ちで勝ち切れたら素晴らしいスタートになると思う。この中断期間も、新しいことにトライしてきた、ひとり、ひとりの引き出しも増えた。成長できた部分を試合の中でたくさん出せればと思う。」と必勝を誓う。

2024年は、北陸での地震による大変な1年の始まりとなった。グリーンウイングスの選手、関係者、そして、Vリーグのチーム、仲間も不安な時間を過ごし、心を痛めた。難しい状況下だが、それでも、バレーボールから元気を届けようと、V1では、KUROBEとPFUの北陸2チームが、リーグや地域の皆さんと共に、ホームゲーム開催を実施している。幸い、グリーンウイングスや群馬には、直接的な大きな被害はなかったが、それでも、バレーを愛する仲間とともに、気持ちをひとつに、バレーボールを通じたメッセージを発信したい。我らが松尾キャプテンも、「グリーンウイングスから北陸に元気を届けたい!」と気合十分だ。

グリーンウイングスのリーグ後半戦は様々な思いをもってスタートすることになる。ただ、試合が始まれば、ベストパフォーマンスを尽くし、チームが掲げる唯一無二の全員バレーで勝利に向け、全力を尽くすことに変わりはない。V2優勝、そして、その先へ-群馬グリーンウイングスの選手、チームとともに勝利を掴もう!

<次回ホームゲーム>
1月13日土曜 13:00 千葉エンゼルクロス戦(前橋市・ヤマト市民体育館前橋)
1月14日日曜 14:00 ヴィクトリーナ姫路戦(前橋市・ヤマト市民体育館前橋)

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