SASAnote 2024シーズン・ザスパ群馬<勝手に>戦力展望!-ザスパクサツ群馬

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サポーターにとってオフシーズンの最大関心事項は、来シーズン、我がクラブはどんな編成で戦うのか!というこの1点に尽きるでしょう。

クラブの事情は分かっていても、「あの選手が、あそこのクラブに行った!」とか、「うちよりも、あっちのクラブの方が編成が進んでいる!」とか、何かと、周りの方がよく見えて、アセアセするものです。そんなこと言っている私も、わかっているつもりですが、やっぱりアセアセしていたりします、、、笑

まぁ、クリスマスも近いですし、改めて現状を整理しつつ、毎度恐縮ですが、私の妄想と希望的観測も含めて、来シーズンの戦力を<勝手に>展望していきましょう。

ザスパは、シーズン終了とともに、来シーズンの契約の有無について選手に通達。その結果、畑尾大翔、髙木彰人、内田達也、白石智之、奥村晃司の5選手と契約満了、また、契約が残っていた山田晃士とは、双方で確認の上、退団することに。さらに、期限付き移籍をしていた田部井悠、久保田和音とも、契約満了となった。

一方、小野関虎之介、石井僚、北川柊斗、天笠泰輝の4選手とは、早い段階で、契約更新となった。

また、新戦力では、シーズン中の時点で、田頭亮太(東洋大)、玉城大志(仙台大)、中野力留(桐生第一)の加入内定を発表、また、移籍加入第一弾として、19年にザスパでプレーした、髙澤優也(J2町田)を迎えることに成功している。

今季は、J2が22チーム制になって以降のクラブ最高位となる11位を記録、シーズン最終盤までPO争いを見せるなど躍進した。こうした活躍が後押しとなって、チーム編成の予算もドドーンと増額!!と、期待したいところだが、現実は厳しく、これまでからの若干の上積みがあったものの、3億円台での調整となりそうだ。ちなみに、今さら説明はいらないかもしれないが、3億円台というのは、J2では少ない方の部類に入る予算規模だ。

そう考えると、ザスパにとって好成績を収めた今シーズンをペースに、的確な補強で、今シーズン同等、それ以上の結果につなげられるかというのが現実的と言えそうだ。

現状は、今シーズン活躍した選手たちを中心とした契約交渉、そこに、補強、もしくは、選手が移籍してしまった場合の選手獲得に動いているタイミングだ。

契約事は、正式発表まで何が起こるかわからないが、これまでの動きをヒントに方向性を探りたい。

GKでは、2年連続で守護神として申し分ない活躍をした櫛引政敏は外せない。30歳という年齢はあるが、J2でも屈指のGKとして存在感を見せた。守護神として、今一度、PO進出、J1を目指す戦いは十分にやりがいがあるはずだ。また、キャリアとしても、リーダーへの期待もある。しっかりと条件を提示し、来シーズンもともに戦ってもらいたいひとりだ。

DFでは、プレーで、精神面で、J2復帰後のザスパを支えてきた畑尾を契約満了としたのは意外だった。一方で、それだけ酒井崇一、城和颯隼、さらには、中塩大貴、岡本一真といった最終ラインへの4人に対する期待も大きいし、クラブとしても、残ってもらえる手ごたえがあるという事なのだと考える。4選手についていえば、今季の活躍、持っているポテンシャルを考えれば、規模の大きなクラブでもやっていけるだろうが、他方、確かな位置を確立したザスパで、もう1年しっかりと力を示すというのも大切な事だ。実際、ある守備の選手は「やっぱり試合に出ないと意味がない。」と試合出場の重要性も口にしている。良い時にチャレンジすることも大切だが、試合に出て、自らの力を示すことも大事な事だ。田頭、玉城、中野といったルーキー、そして、左SBの菊地健太も含め、楽しみな若手も控えている。大槻ザスパにとって欠かせない選手たちでもあるので、来季もともに戦ってもらえることを願いたい。

MFでは、今季、主力として活躍した天笠が早々に契約更新をしてくれたのが明るいニュースだ。40試合に出場し、1得点。数字に表れない部分でも、攻守に大きな役割を果たし、シーズンを通じて右肩上がりの成長を見せた選手だ。来季も、更なる活躍、そして、リーダーとしての活躍を期待しよう。

その天笠とともに、ボランチで支え、今季はフル出場を果たした風間宏希、ケガがあり、出場機会は限られたが、大きなインパクトを与えた高橋勇利也などを中心に構成していくことになるだろうか。今シーズンは、なかなか出場機会がなかったが、経験豊かな細貝萌、J3相模原へ期限付き移籍していた岩上祐三など、経験ある選手たちをどう生かすか、それとも、補強も含め、若手にシフトするのか、その辺りの判断も気になる所だ。

中盤で言えば、両SHも気になるポジションだ。右SHは、佐藤亮を軸に、北川柊斗、山中惇希が入ることがあったが、やや手薄な印象だ。また、活躍した佐藤亮を引き留められるかどうかも大きなポイントだ。上昇志向の強い佐藤であれば、やりがいのあるオファーがあれば当然、そこにチャレンジするだろう。万が一、移籍という事になれば、セットプレーのキッカーも含めて、重要補強ポイントになる。

左サイドは、川本梨誉、川上エドオジョン智慧、山中惇希、岩元ルナ、そして、夏に移籍加入した杉本竜士と様々な選手が務めたポジションだ。いずれも、個で打開できるタイプの選手ばかりだが、今シーズンは、なかなか結果につなげられなかった悔しさが残った選手が多いかもしれない。全体的なイメージで言えば、エドのコンディションが1年を通じて安定し、右SBの岡本、田頭がシーズンを過ごせれば、彼で固定できるポジションであり、他の選手も含め、厚みを出すことができるポジションだと思う。

右、左、どちらにも言えるが、持って、運べる、そして、自分で決められるというのが、大槻監督のリクエストだ。現有戦力も、そうした役割を担える選手ばかりだが、さらに活性化する意味でも、力のある選手の補強も期待したい。

そして、何よりも、改善が急がれるのが得点源となるFWだ。

移籍加入第1弾として、髙澤の補強に成功した。ルーキーイヤーのザスパでの活躍は言わずもがな。その後も、ストライカーとして様々なクラブ、ステージでゴールを奪っている。途中、ケガなどもあり、苦しんできたが、これぞストライカーという気質の髙澤の加入は、ゴール量産への期待が高まるばかりだ。

ゴールゲッターの存在も不可欠だが、シーズン序盤は、長倉幹樹の存在が大きかったのは事実だ。持てる、運べる、失わない、そして、チャンスメイクからアシスト、ゴールと、シーズン序盤のザスパを支えた一人だ。ザスパの立場で、同じレベルの選手を求めるには、正直、掘り出し物を当てるようなことでもなければ難しいだろうが、それでも、前線で起点となれる選手は迎え入れたい。

起点で言えば、シーズン最終盤には、DFの畑尾を、前線で起用させるということもトライした大槻監督だ。確かに、現有戦力で言えば、地上戦だけでなく、空中戦含め、起点になれる選手が多いとは言い難い。足元の技術、高さも含めたサイズ感、よりキャラクター性に振った形で構成するのも戦いの幅が広がりそうだ。

前線は、川本、武颯、J3愛媛にレンタル中の深堀、そして、攻撃面で期待されて迎えられた杉本含め、期限付き移籍の選手が多いだけに、去就も、編成も見えずらい。

攻撃の練習を見ていると、大槻監督は、「仕組みは俺が作る、最後の部分は、アイディアも含めてやって欲しい」という声掛けを良くしている。また、選手たちからも、「最後は、質の部分になる」と個の能力、技術面の重要さを口にしている。同じでは変わらない、成長しなければならないし、やはり、変化が必要なポジションといえる。

全体的には、思ったよりも今シーズンの形を維持できそうな印象だが、上昇のために必要な、内外での変化をどこまで出せるかがポイントの補強、編成になりそうだ。

限られた中で、最大限のパフォーマンスを出せるかどうか。それができた今シーズンだが、同様に、来シーズンも、現場であるチームには求めなければいけない、タフなシーズンになることは変わりない。

大槻監督のやりたいサッカーをより多く表現できる編成を、そして、選手、スタッフが、ひとつになって、サポーターとともに戦える2024シーズンのザスパ群馬の編成を期待したい。

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