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SASAmemo レギュラーラウンド終盤展望-群馬銀行グリーンウイングス

V2女子はレギュラーラウンドの終盤戦に入り、ファイナルステージ進出、そして、V1昇格をかけた入れ替え戦に向けた争いが大詰めを迎えようとしている。

今シーズンのV2女子は、11チームによる2回戦総当たりでレギュラーラウンドを戦い、その上位3チームがファイナルステージに進出する。順位決定方法は、勝利数(勝率)→ポイント→セット率→得点率の順で成績のいいチームが上位に来る。

ファイナルステージは、まずレギュラーラウンドの2位と3位のチームが対戦、勝ったチームが、レギュラーラウンド1位のチームと対戦し、勝利したチームが、今シーズンのV2女王となる。いずれも1試合のみで決着する。

そして、ファイナルステージの上位2チームが、4月8日、9日に行われる、V1チームとの入替戦に進むことになる。

V2優勝についていえば、レギュラーラウンドの3位以内に入ることが最低条件、そして、V1との入替戦に進むには、レギュラーラウンドで1位通過すると、その時点で入替戦進出が決定、一方、2位通過でもファイナルステージの初戦で敗れれば、V1への道が閉ざされることになる。

V2は試合日程にばらつきがあるため、残り試合数が均一ではないが、多くのチームが、残り4試合から5試合を残す状況だ。

その中で、レギュラーラウンド1位通過の可能性があるのは、アランマーレ、群馬銀行、ルートイン、浜松の4チーム、そして、ファイナルステージ進出の可能性を残すチームとなると、5位仙台まで含まれることになる。

群馬銀行グリーンウイングスとしては、V2女王奪還、そして、悲願のV1昇格のためにも、レギュラーラウンドを1位通過し、V1との入替戦の権利を確保するとともに、ファイナルステージを制し、V2女王としての実力、自信、勢いを持って、入替戦に臨みたいところだが、簡単ではない。

グリーンウイングスは、残り4試合を残し、14勝2敗、41ポイントという状況だ。首位アランマーレとは1勝差、ポイントでは2ポイント差となる。

残り試合を見ると、この後は、浜松、ルートイン、アランマーレと、上位チームとの試合が続く、タフなスケジュールだ。また、最終戦の熊本戦は、他チームの結果が出ている状況なので、いかなる状況でも、精神的な部分のコントロール、マネジメントも要求されるだろう。

特に、対アランマーレを考えると、直接対決に勝ち、勝利数で並んだとしても、セット率で分が悪くなる恐れがあるため、直接対決を3-1以上で勝たなければならないだろう。

なので、対アランマーレはもちろん、4戦全勝、かつ、フルセットマッチが許されず、3ポイントをしっかり取りきるハイレベルな結果が求められるのだ。

チーム成績で見ると、例年、課題となっている攻撃面では改善が見られ、高い数字を残しているが、チームの特徴でもあったブロック力ではもっと高い数字を求めたいし、サーブ効果率も満足のいく数字を残せていない。また、レセプション(サーブレシーブ)で苦しむ部分も多く、限られた時間の中で、もう一度、整備をしてここからの試合に臨みたいところだ。

それでも、今シーズンのグリーンウイングスならやってくれるはずだ。11日のルートイン戦では、終始、追いかける苦しい展開ながら、正に総力戦、皆が力を出し切り、全員バレーで勝利を掴み取った。全員バレーでありつつも、最終盤に見せた田中瑠奈のエースとしての頼もしさが示す様に、ここぞという所で、個々、各選手が役割を果たす強さを見せられるのも今シーズンのチームだ。

ここからは、疲労やプレッシャーものしかかってくる難しい時期だ。だが、それをチームでカバーし、支え合いながら、そして、最後は、個人でも乗り越えてこそ、望む結果を掴めるのだ。

厳しい戦いではあるが、まずは残り4試合、しっかりと力を出し切り、レギュラーラウンドを1位通過し、ファイナルラウンド、そして、V1入替戦へとひとつひとつ勝ち上がっていくのみだ。条件は簡単ではないが、やることははっきりしている。ならば、それをとことん突き詰めるのみだ。そして、応援する私たちも、チーム、選手と心をひとつに、ともに目標達成へ進んでいこう!

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