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SASAnote 恩師・大槻監督のもとに集いし浦和ユース出身者たちはどんな活躍を見せるか?-ザスパクサツ群馬

7日の始動に向け、ザスパの新加入、契約更新など、チーム作りは大詰めを迎えている。数名の契約更新選手を残しているが、新加入選手も含め、およそのカタチは見えた。

皆さんそれぞれに、いろいろな楽しみ、期待、見方があるだろうが、そんな今シーズンのチームを見て特徴的なのが、大槻毅監督の浦和ユース監督時代にプレーしていた選手が非常に多くなったことだ。

大槻監督は、2013年から2018年4月まで、浦和ユースの監督として指導にあたっている。

既存選手では、山田晃士、山中惇希、長倉幹樹、そして、新加入選手として、中塩大貴、川上エドオジョン智慧、石井僚の3人が加わった。新加入選手でいえば、Jリーグチームからの移籍選手6人のうち、半分が浦和ユース時代の教え子になる。

サッカーの移籍は、人と人とのつながり、関係性が重要になる。就任2年目を迎える大槻監督が、さらに自分の色、そして、スタイルを表現するためにリクエストし、動いたことは間違いないだろう。

恩師と教え子の共闘は、これまでのザスパでも大きな力を発揮してきた。

古くは、ザスパがJリーグに参入した2006年の植木繁晴監督と高田保則選手。ふたりは、ベルマーレ平塚(現・湘南)のユース、トップでも監督と選手の関係で、植木監督の指導を受け、高田さんも、ユースからのトップチーム入り、Jデビューを果たし、チームの顔へと成長していったが、ザスパでも、ふたりの関係が、チーム、クラブの初期を支える大きな力となった。

また、最近では、2019年の布啓一郎監督と渡辺広大選手。市立船橋高校時代の恩師である布監督のもとに、J2山口からザスパにやってきた渡辺選手は、プレーはもちろん、チームの柱として尽力し、市船時代そのままに、布&渡辺のコンビで、ザスパのJ2復帰という大仕事を成し遂げてくれたのだ。

こうした関係で言えるのは、信頼感であり、理解の速さ、そして、「恩師のために!」「選手とともに!」という、両者だから生まれる特別な力だ。また、そうしたプラス材料が、周囲へ、より良い影響を与えることが多いと思う。

大槻監督1年目を見ると、山中は、特徴である突破力、攻撃力を生かす形で左SBにコンバートされ、出場機会を掴むことに成功した。山田は出場機会こそ限られたが、ピッチ外も含めた立ち振る舞いや、キャラクターも含めた特徴をチーム、クラブへと生かされた、夏に加入した長倉も、カテゴリーの違いなど関係なく、その能力、特徴を見極め、すぐにゲームに起用、長倉自身も、そうした期待にゴールという結果やプレーで応えた。彼らの活躍が、自身の成長、飛躍にもつながったし、チームにとっても、好影響を与え、J2残留という結果へつながった部分も多かったと思う。

そうした事からも、浦和ユースで、大槻監督のもとで成長した、今シーズンの新加入、中塩大貴、川上エドオジョン智慧、石井僚の3人にも、プレーヤーとしての更なる成長、そして、その活躍がチームに好結果をもたらしてくれるという期待が高まるのだ。

また、6選手で見ると、同級生や共にプレーした先輩後輩の関係でもあり、選手間の絆、連携の強さもどのようにチーム力へ還元されのか楽しみだ。

もちろん、そうした濃い関係があるから、その選手が必ず起用されるというわけではない。他の選手も含め、競争があり、その結果、チームを代表してピッチの上でプレーするというのは何ら変わらない。

ある意味で、恩師と教え子の関係を刺激に感じ、「より良いものをプレーで出すぞ!」、「チームを引っ張るのは俺だ!」という、チーム内の活性化にもつながることも期待したい。

残念ながらザスパはクラブとして大きな力がないクラブだ。プラスになる材料をどれだけ多く上積み、チームの力、結果に変えていけるか。そこには、こうした監督と選手の強固な関係性も加えていきたい。

各選手への純粋な期待もある、そして、大槻監督のもとでプレーする事で、さらに、チーム、サポーターへ、どんな素晴らしい結果をもたらしてくれるのか。注目したい。

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