SASAnote Vol.7 オフェンス力を磨き直して後半戦へ~群馬銀行グリーンウイングス・髙橋悠監督インタビュー

シーズン開幕からリーグ3分の1が終了したVリーグ。リーグ連覇、V1昇格を目指す群馬銀行グリーンウイングスは、9試合を終え、7勝2敗19ポイントでリーグ3位につけている。(V1との入れ替え戦には2位以内が必要)リーグが、年末年始の中断期間に入ったタイミングで髙橋悠監督にリーグ序盤の様子、そして、中断明けの戦いに向けて話を聞いた。

-開幕してここまでの感想は?

1レグが終わり、いろいろアクシデントがあった。特にセッターのアクシデントがあったが、そんな中でも経験の少ないセッターをみんなでカバーしながら戦えた。内容については、選手にも情報をフィードバックしているし、選手たちにも自分たちで修正できる力を身に付けてもらいたいので、選手たちに任せているところも多くある。昨シーズンは、戦術ミーティングに長い時間、1チームに4~5時間かけていたが、今は、1チーム1時間から1時間半程度。それでも、みんなで話し合ってる分、リズムが悪くなっても自分たちで取り戻す力ができてきていると思う。

-その辺りは、選手たちの成長を促す意味で新たに取り組んだことか?

日々の練習の中でも、練習メニューは考えるが、どういうことが必要か、自分に何が足りなくて、なぜそういう練習をしているのかを考えさせながらやってきたので考える力はついてきたと思う。まだまだ経験やキャリアが少ない選手が多いのでその辺のフォローアップは、監督として、自身が経験したものや代表で経験したことをちょっとずつ伝えていけたらと思っている。まだまだ成長段階なので伸びしろはあると思っている。

-当初は、選手たちも監督が変わって新しい取り組みに慣れていなかったようだが、その辺りは?

練習は対応できるようになってきたと思う。ただ、リーグ戦は僕も初めてで、試行錯誤なのかなと思ってる。監督として、私自身も新しい変化に対応しているところだ。

-改めてチーム、選手のポテンシャルはどう見ているか?

能力を十分に発揮できれば上位に入る力はある。それを常に発揮するパフォーマンスが出せるかどうか、100%発揮できるかが、2レグ、3レグのポイントになってくると思う。

-キャプテンで、セッターを務める古市彩音選手の影響は?

古市のケガはあったが、ルーキーセッターの藤原が1試合1試合成長しているのは、こちらからも感じている。そして、藤原だけでなく、他の選手もちゃんとチームのために戦ってくれている。その中で周りの選手も成長してくれている。あとは方向性。チームが、バラバラにならないようにすることが大事になってくる。人数が少ないチームだからこそ一丸となって戦わないといけない。1レグの後半では、メンバーチェンジで、吉岡や中田といった経験値の高い選手が途中出場する機会もあった。ふたりには非常に助けられているので、そうした戦力を活かしながら2レグ、3レグとやっていきたい。

-ルーキーセッターの藤原選手はどう見ているか?

藤原は、まだまだ得意スキルを自分で100%出せないまま戦っている。まだまだ緊張が抜けない試合、展開が多い。その辺も1試合1試合だと思う。急に成長するのは難しいと思うし、我々が焦らせては、それこそケガにつながってしまうかもしれないので、こちらも焦らず、見守らないと、彼女もいい結果に結びつかないと思う。まずはできることを一つ一つ与えて、どういう風にクリアするのかというところを見届けてあげたいと思っている。

実は、1レグ終盤のルートイン戦の後に藤原には厳しいことを言った。『スポーツの世界でコートに立ったら年齢は関係ない。緊張なんかしている場合じゃない。経験値のない選手も戦わざるを得ないんだ。そこをわかった上でコートの中に立ちなさい。』と言った。翌日の大野石油戦で、第1セットは、まだ引きずっていたが、、、でも、何とかしようと必死に戦ってくれた。コミュニケーションを取るようにしてからはうまくいったし、地力がついてきたと感じた。

-チームとしては、髙橋監督が就任して、サーブの部分で変化が生まれた

サーブの効果は、リーグの序盤は出ていたと思う。ただ、その後、徐々に落ちてきた。いい時と良くない時で何が違うのか、私も見直しているが、ある程度、答えも見つかってきているので、この中断期間を使って修正をかけたい。まだまだ武器を出し切れていないし、もっといい数字を出せると思っている。

-それでも、コロナ禍で限られた時間の中、大きく成長した

スキルを変えるのは勇気がいるが、なんで弱い、強くするにはどうしたらいいか、それを定めさせて、打ち方を変えたり、その理由を理解させたりして取り組んできた。習得に時間はかかったが、時間も割いてきて取り組んできた、彼女たちも自信を持っていると思う。サーブはチーム練習ではなく、個人プレーだ。個人で練習できるので、打ち方を変えた鍛錬期には積極的に取り組んでくれた。それが実っていると思う。

-中断期間が明けて、後半戦への意気込みを

もう一度、自分たちの武器を見直し、先を見据えて、中断期間で修正して、1月のホームゲームを迎えたい。一番必要なのはオフェンスの部分。これまでオフェンスのデータでは1位をキープしていたが、徐々に、順位も、数字も落ちてきているのでそこが2敗の原因だと思うし、古市がいるときは3-0で勝てていたものが、セットを取られたり、苦しい試合が出てきているのもオフェンスが原因。修正して、トライして、オフェンス力を上げて、再開後のゲームに向かいたい。最終結果が、優勝という目標は変わらない。ただ、先のことよりも、目の前の一戦一戦をいかに勝つかということに目線を置いて1試合1試合戦っていきたい。

リーグはまだまだ序盤であり、各チームの試合数にも大きなばらつきがあるため、現状の3位という順位は目安でしかない。しかし、現状から上がるか、下がるかは、再開後の戦いであっという間に決まってしまう。大黒柱の古市彩音を怪我で欠き、昨シーズン以上に個々のレベルアップ、そして、総力戦で挑む姿勢が求められる群馬銀行グリーンウイングス。今後、内定選手の加入、合流なども期待されるが、監督が話すように自分たちのパフォーマンスを出す、100%の力をだして、毎試合に向かい、勝利に繋げて欲しい。

グリーンウイングスは、1月9日、10日のホームゲームでリーグ再開となる。地元の後押しも力に、県民、ファンともにリーグ連覇、V1昇格を掴みに行こう!

 

<群馬銀行グリーンウイングス・ホームゲーム情報>

1月9日土曜 15時 GSS東京*リモートマッチ(無観客試合)

1月10日日曜 14時 千葉*リモートマッチ(無観客試合)

2月13日土曜 15時 熊本@ヤマト市民体育館前橋

2月14日日曜 14時 大野石油@ヤマト市民体育館前橋

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