SASAnote 変わらない「愛ちゃん」と成長する「藤原愛」-群馬銀行グリーンウイングス 藤原愛選手

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「もう3年目になりました。後輩もできました。私も21歳になったんです。」

群馬銀行グリーンウイングスの愛されキャラ、「愛ちゃん」こと、藤原愛も、高卒でチームに加入した頃とはすっかり立場が変わった。そして、彼女に求められるものも、より大きなものが求められている。藤原をはじめ、チームには高卒の若手選手も少なくない。そして、皆が、すぐにでもチームの勝利のために貢献してもらわなければならないし、誰もが、その意欲をもってリーグ開幕に向かっている。

8月下旬に開かれた国体関東ブロック大会。千葉県(順天堂大)とのゲームで、藤原はスタメンで出場し、セッターとして長い時間プレーをした。公式戦でのスタメンは久々だ。本人は、「本当に緊張して、いつもよりは?ご飯も食べられないほどだった(笑)それと同時に、大学生が相手ではあったけど、どれだけ今の自分が通用するのかという楽しみもあり、また違ったドキドキ感もあって、楽しいプレー時間になった。負けて、悔しい思いはもちろんあったが、今までは、楽しいと思えるほど、自分でも考えていたプレーがなく、今回は、自分で『こうして、ああして』という意思を持ったプレーができたので楽しかった。」と愛ちゃんらしくも、久々にセッターとして長くプレーできたことを嬉しそうに教えてくれた。

秋田・由利高校から加入したルーキーイヤー。セッター二人体制でスタートしたリーグ序盤に、正セッターの古市彩音がケガで離脱し、有無を言わさずレギュラーとして役目が回ってきた。試合に出られる喜びとともに、逃げることのできない責任やプレッシャーの中で、周囲にも支えられながら必死のプレーを続けた。その後、シーズン途中に、松尾奈津子の加入により、控えに回ることが多くなり、リリーフサーバーなどに活躍の場を移したが、まさにジェットコースターの様な激しい時間を過ごしたのではないだろうか?

今シーズンも、セッターは、キャプテンの松尾、経験豊かな古市、そして、藤原の3人で回すことになる。

レギュラーを掴むためには、ふたりを上回らなければならない。ただ、藤原は、「セッターの先輩たちは私の中で尊敬する先輩であって、ふたりに、勝ちたいというのもあるが、やっぱり、追いつきたいとか、尊敬という気持ちが大きい。今一緒にプレーできている時間を大事に、ふたりの先輩を見ていきたい。」と話す。セッターというポジションにおいて、競争もあるが、それ以上に、学ぶことで自らを高め、それがひいてはチームのためになるとも考えている様だ。

松尾、古市、両セッターの良さについて聞くと、「プレー自体もそうだけど、セッターとしての構え方、ボールが落ちた後の声掛け、私ならレフトに逃げちゃうなという場面でも、攻めたりとか、気持ちの部分とか、、、とにかく見習う所ばかりだし、コートにいるだけで安心感のある存在なんです。」と言葉通り、両選手の良さに注目し、良きお手本として、自らの成長につなげている。

良き先輩がいて、学びがあり、成長しようと意欲的なことは素晴らしい。ただ、応援する側は、藤原のセッターとしてのプレーも見たいという思いもある。

ルーキーイヤーから一転、昨シーズンは、序盤こそ、リリーフサーバーの役割を務めたが、シーズンが進むにつれ、ベンチを外れる試合も少なくなかった。ただ、藤原は、コート内でも、コート外でも、チームの一員として、自らのやるべきことに徹していた。そんな姿が印象的でもあったし、彼女の魅力的な所でもある。

とは言え、藤原も現状のままで居ようとは思っていない。

「どんな場面であれ、コートに出た以上はそれなりの責任を持ってやりたい。去年は、雰囲気を作るという役目が私の中での目標だった。今シーズンは、雰囲気だけでなく、点数にもこだわりを持って、結果にも執着してやっていきたい。」と内なる思いを教えてくれた。

美味しいものが大好きで、いつもニコニコ、みんなから愛される「愛ちゃん」の姿は今シーズンも変わらない。だけど、Vリーガー3年目を迎えた藤原愛は、プロフェッショナルとして、また一歩成長した姿をコート上で見せてくれるに違いない。彼女の成長、そして、若手の意欲的な姿が、チームが目指すV2女王奪還、悲願のV1昇格という目標をより現実のものにしてくれるはずだ。

 

 

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