サッカーJ2ザスパクサツ群馬は、10日、関東サッカーリーグ(KSL)1部の東京ユナイテッドFCのFW/MF 長倉幹樹(ながくら・もとき)選手を完全移籍で獲得したと発表した。10日からチームに合流している。背番号は「28」に決まった。
初日の練習を終えた長倉選手に、加入の思い、今後への意気込みなど聞きました。
「フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp」
長倉選手は、埼玉県さいたま市出身の22歳。J1浦和レッズユースを経て、順天堂大学を卒業後、今シーズン、KSL1部の東京ユナイテッドFCに加入し、プレーしていた。
長倉選手は、今季、KSL1部で9試合に出場し、8得点を挙げ、リーグ得点ランクトップの活躍を見せていた。また、アシスト部門でも、リーグ2位タイの4アシストを記録するなど、リーグ2位につけるチームを牽引する中心選手として活躍していた。
東京ユナイテッドFCも、アマチュア最高峰のJFL・日本フットボールリーグ昇格を目指している真っ只中であり、今回の移籍話には、長倉選手本人、チームにとっても難しい判断となったが、最終的には、本人の意思を尊重し、送り出してくれたと言う。
長倉選手は、J1浦和のアカデミー出身で、ユース時代に、大槻毅監督の指導を受けている縁がある。浦和ユースでは、山田晃士選手が1学年先輩、山中惇希選手が、2学年後輩にあたる。
また、順天堂大学時代には、4年生の時に、天皇杯でザスパとの対戦経験もある。(21年7月7日・天皇杯3回戦 ○3‐2)
大学卒業後、Jの道を模索したが、上手くまとまらず、東京ユナイテッドFCに加入し、サッカーを続けていたという。
関係者によれば、チーム強化の話し合いの中で、長倉選手の名前が挙がった際、近況について詳しく知らなかった大槻監督も、非常に喜んだという。大槻監督にとっても思い入れのある選手の様だ。また、KSLでの活躍もあり、来季に向け、他クラブでもリストアップされていたという話もあるが、チーム状況、タイミング、縁など、様々なものが合致し、今回、ザスパが獲得に至ったという。
インタビュー冒頭で、長倉選手も触れていたように、地域リーグ出身の選手に対し、実力のほどを気にするサポーターもいるかもしれないが、数合わせなどではなく、高いポテンシャルを秘めた選手であり、J2残留に向け、苦しい立場に立たされているザスパの戦力として迎えられた選手なのだ。ただ、長倉選手自身も、それをピッチ上で、結果という形で示さなければならない。
登録が済めば、週末の横浜FC戦から試合出場は可能だ。チームのとっても、長倉選手にとっても、今後を決める大事な12試合が始まるのだ。活躍を期待しよう。