SASAnote vol.41 ザスパ新社長に石井宏司氏就任へ

サッカーJ2ザスパクサツ群馬を運営する株式会社ザスパは、28日、臨時株主総会と取締役会を開き、赤堀洋代表取締役社長の退任と、その後任に、J1 FC東京でマネジメントダイレクター、グローバル推進本部長などとして活躍した石井宏司氏を充てることを議決したと発表した。石井新社長は、2月1日付で、代表取締役社長に就任し、赤堀現社長は、引き続き、取締役として留任する。

記者会見で、石井氏は、「感染症の影響が続いている、県民市民に、我々が何をすべきなのか考えなおすタイミング、県民市民の本当の願いに寄り添いながら、日常生活に、なるべく明るい話題、挑戦するストーリーをもう一度生んでいくことが使命だ。一方で、安心・安全を最大限注意しながら、サポーターの皆様、ステークホルダーの皆様、パートナーやスポンサーの皆様と、改めて対話をしながら、共に新たな挑戦のストーリー、未来のストーリーを描き、共に実現していくことに、全社一丸となって力を尽くしてまいりたいと思います。」と就任のあいさつを述べた。

石井氏は、大分県大分市出身の52歳。東京大学大学院を終了後、リクルート、野村総合研究所、日本女子プロ野球機構、スポーツマーケティングラボラトリー勤務を経て、2019年より株式会社ミクシィへ入り、スポーツ事業部長などを歴任した。ミクシィは、2018年から株主、スポンサーとして、J1 FC東京を支えており、翌2019年からはマーケティングパートナーとして、深くクラブ運営に関わってきた。その中で、石井氏も、2019 シーズンより 3 シーズンにわたり、FC東京を運営する、東京フットボールクラブのマネジメントダイレクター、グローバル推進本部長などとして腕を振るってきた人物だ。

FC東京では、アジアのクラブと提携し、クラブのノウハウの提供、スポンサー企業の現地進出を橋渡しするなど多岐に活躍、また、これまでのキャリアにおいては、大手企業の企業再生にも取り組み、成功させるなど、高い実績を誇る人物だ。

石井氏は、今シーズン以降のクラブの方向性についてもスライドを使って説明し、「J1昇格への基盤づくり」、「デジタルマーケティングの強化」、「アカデミーの強化」、「地域の動きに貢献できる社会機能の強化」、「時代や地域にあったスポンサーシップのあり方と、B to Bマーケティングの導入」、「人材・組織育成におけるの若手の登用、チャレンジの機会」を掲げ意欲を見せた。

もちろん、これから戦う舞台である群馬についても、立地面、人口規模、食をはじめとする特色など地域性を意識し、自身の経験、能力を活かし、クラブ経営に向き合う思いだ。

一方、ザスパの社長人事を巡っては、昨年秋に、当時の森統則社長が、会社経費の不適切処理があったとして、就任1年も経たずに退任、11月に赤堀社長が就任したばかりで、今度は、石井氏を迎えるなど、ドタバタしている印象が否めない。

赤堀社長は、この点について、「森社長の退任直後から後任の選定にあたっていたが、会社として取締役の不在は許されないので、私が担っていた。」と説明。その後、11月中には石井氏が新社長に内定していたものの、現職の退任手続きを待って就任に至ったと説明した。

そうした中で、石井氏を選定した理由について赤堀社長は、「非常に優秀で、ロジカルで、前向きな考え、人柄でありふさわしいと思った。また、J1でのビジネス、マネジメント経験がある。これは、ザスパに一番足りないもので石井さんが最適であるとしてオファー出した。」と説明した。

石井氏の新社長就任で、クラブ再生、強化はもちろんだが、外部からはクラブの混乱ともとれる状況に終止符を打ち、クラブ、チームのイメージアップにもしっかり取り組んで欲しい。

Jに参入して以降、一向に上向かないクラブの状況は、チーム成績が思うように浮上しない事と直結している。むしろ、今は、チームが最大限の努力をしてこらえてくれている状況だ。クラブ誕生から20年になるが、J参入を目指した頃にあった、ザスパを中心とする活気や盛り上がり、ポジティブなイメージはもはやどこにもないと言っても過言ではない。ただ、あの時の様な盛り上がりがなければ、ザスパが強くなることはなく、J1に上がることもない。課題は山積しており、手を付けるべき所だらけという状況だ。

そんな状況のザスパからの社長就任オファーを引き受けた石井氏は、「私自身は、フルに役立てるところで身を捧げたいという思いがあった。年齢も52歳。ビジネスキャリアにおいて、最後の大きなことをやり遂げたいという思い、それに値する仕事と巡り合いたかった中でオファーがあった。自分のキャリア、経歴にもマッチしていると思った。」と思いを述べた。

「Beyond THESPA」、今までのザスパを超える戦いとなる2022シーズン。チームはもちろん、クラブも、石井新社長とともに、これまでのザスパを超える新たな一歩を踏み出すことになる。

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