【THESPA】掴んだチャンスを更なる成長、そして、勝利のために!

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ザスパ群馬は、8日日曜、アウェイでJ2昇格を果たした栃木シティと対戦し、1-1からこのリーグ2度目のPK戦にもつれ込み、5-3で勝利した。

沖田優監督も、勝利を喜んだ。

「自分たちも勝つチャンスがあり、相手も勝つチャンスがあった。PK含めて勝てたのは良かった。」

「山形戦で同じようにPKになったが勝てなかった。今回は勝てた。どんな形であれ、勝って終わるというのは一番うれしい。良かったと思う。」

直近の相模原戦では、ターンオーバーしたとはいえ、0-5の屈辱的な大敗。そして、栃木シティ戦でも、先に失点するなど、嫌な流れに感じたが、前半のうちに藤村怜のゴールで追いついた。

沖田監督が話す様に、自分たちの時間ばかりでなく、相手の時間も多かったし、ピンチも多かったが、それでもしぶとく勝ち切ったことは価値がある。

これまでいいゲームをしても勝てない、最後に失点し、負けてしまう。ザスパあるあるともいえる悔しい経験をしてきたのは、私だけでなく、多くのサポーターも同じだろう。夏からの26/27シーズンでは、より結果が求められる。自分たちのサッカーで勝つことも大事だが、苦しい中でも勝ち切る、勝ち点を掴んでいく事は、リーグ優勝、昇格に絶対必要な事だ。この日の様に、しぶとく、粘り強く戦う事は今後も大事にして欲しい。

藤村のゴールシーンも印象的だった。

スローインからの流れで、高い位置でボールを奪い、中央から細かいパスワークで栃木シティの守備を完全に崩し、藤村がきっちりと決めきってくれた。

同点ゴールに関わった菊地健太は、「ゴールシーンは、みんなの矢印が前に向いた。相手のゴールに向かうのがいい。多少、強引でもいい、選手の距離感が大事。みんながアクションもできてゴールが取れたと思う。」と振り返る。

沖田監督も、「より高い位置で奪え返せたし、最終的に中央突破でゴールが奪えたのも良かった。中央から点を取れるようになれば、外からの攻撃、クロスも生きてくる。今度はそちらが増えれば、中央からも増えてくる。そういう意味でもいいゴールだった。中からの方が単純により難しいので、より難しい方から点が取れたのは良かった。」と評価した。

ザスパには、足元の技術が高い選手も多い、菊地が言うようにいい距離感があれば、もっともっと中央からチャレンジしていけるし、ゴールも増えるはずだ。裏への抜け出しも含め、今後も、どんどん挑んでいってもらいたい。

百年構想リーグも5試合が終わったが、ここまで見ていて感じるのは、これまで出場機会を掴めていなかった選手たちがチャンスを掴んでいるという事だ。

菊地は、昨シーズン、15試合に出場したが、先発は7試合のみ。今季は、開幕から5試合、全ての試合でスタメン出場を果たしている。

高卒3年目の中野力瑠は、昨シーズン、リーグ戦では1試合の出場のみだったが、今シーズンは、開幕からメンバー入り、秋田戦では途中出場でリーグ戦初のホームゲームデビュー、相模原戦では、リーグ戦初スタメンを飾った。役割でも、これまでのCBだけではなく、攻撃参加も求められるなど、新しいチャレンジを続けている。

韓国人で高卒ルーキーのソン ミンソッも、ここ2試合メンバー入りし、途中出場するなど、早くもチャンスを掴んでいる。

そして、栃木シティ戦で、プロ初スタメンを飾った松本皐誠も印象的だ。豊かなスピードを武器に、名古屋の下部組織時代から注目されていたが、ケガなどもあり苦しんできたが、専修大を経て、ザスパに加入。初戦からメンバー入りし、途中出場でプロデビューを果たし、ここまで5試合、試合に絡んできている。

プロ初スタメンについて聞くと松本は、「試合前は少し緊張していたが、楽しみな気持ちもあった。いつも通りのプレーはあまりできなかったが、自分の良さも出せたと思う。数字に残す結果が出せなかったが、自分のプレーをサポーターやファンに、長い時間、見せられたのは良かった。全部の部分のレベルを上げて、どのポジションでも結果を出したい。」と更なる成長を誓っている。

沖田監督も、「どのポジションもできる、真ん中のトップも、サイドもできる、右も左もできる。それはすごい事、貴重な存在。これから経験積んでどんどん良くなると思う。」と松本の対応力、潜在性に期待を寄せている。松本が、どんな成長をしていくのか我々も注目していこう。

百年構想リーグの考え方は、クラブによっても色々だろう。勝負の舞台ではあるが、夏から始まるリーグ戦に向け、様々な事を試せる、チャレンジできる場でもある。

ただ、ザスパにおいて、彼らが「お試し」で出場機会を掴んだのかと言えば、もちろん、それは違う。新チーム始動から、しっかりと力を示した上で、試合に出るにふさわしい選手としてピッチに立っている。

沖田監督は、「自分でチャンスを掴むだけのプレーをしてきている。新たな人が出てきてくれることは嬉しい。その後、それを経験した後に取り組み方含め、どう成長していくかが大事。ここから先、頑張って欲しい。期待している。」と話す。

試合に出て終わりではない。そこから継続できるか、チームのために何ができるか。求められるものはどんどん高くなっていくし、それに応えなければ、終わってしまう。

百年構想リーグ、そして、26/27シーズン、1年半の戦いは長い。誰が出てもザスパを体現するためには、経験ある選手も、高卒ルーキーも、誰もが常に成長、レベルアップを求められる。ゴール、勝利を求めるとともに、全ての選手たちのチャレンジ、成長にも注目したい。

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