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【GreenWings Interview】「自分には経験がないと思った。移籍が経験につながるかはわからないが、挑戦することを選んだ。」- 仁井田桃子 選手

目指すべきステージには到達したが、この舞台で勝ち続け、目標を達成するには、さらに越えなければいけないものがあると感じた。それが昨シーズンの群馬グリーンウイングスの感想だ。

越えるためには、グリーンウイングス全体としての基準や目標を設定することも大事だが、選手それぞれにも成し遂げるべき事、新しいチャレンジがあるだろう。

「埼玉上尾に6年いて、日本一を目指してきたがそれができなかった。個人として考えた時に、全然、力が足りないと感じた。そのためには、試合に出て、技術を上げないといけないと思った。それとともに、自分には経験がないと思った。埼玉上尾のチームメイトは、代表や海外など経験ある人が多い。移籍が経験につながるかはわからないが、挑戦することを選んだ。」

グリーンウイングス新加入の仁井田桃子は、移籍を通じ、今の自分を越え、日本一という目標を成し遂げるためにやってきた。

仁井田は、177.5センチと高さがあり、パワフルで、気持ちで打ち抜けるアタッカーだ。高さの優位性で劣る事が多かったグリーンウイングスにとっては待望の日本人大型スパイカーでもある。

高校バレーの名門・下北沢成徳高校でも活躍し、埼玉上尾でも確かな成長を遂げ、SVリーグ初年度となった昨シーズンも、チームにとって、欠かせないひとりとして、役割を果たしてきた。

グリーンウイングスにとっては、大きな戦力を手に入れたことになるが、仁井田自身は、自らの成長の為に選んだ初めての移籍に、強い思い、覚悟を持っている。

「移籍に、不安はもちろんあった。試合に出られる保証はないし、思ってもいない。練習からしっかりやって、SVリーグで戦えるものを示さないといけない。」

その一方で、新たな環境での生活に新鮮な思いを持ち、早くも仲間と楽しい時間を過ごしているようだ。

「チームメイトとは、不自由なく過ごせている。新鮮な感じで楽しい。グリーンウイングスも、昨シーズンから今シーズンにかけ、移籍もあったので、みんな新しい気持ちで臨めていると思う。キックオフミーティングの際にも、気持ち切り替えていこうと話した。」

そんな仁井田とグリーンウイングスを繋いだのは、坂本将康ヘッドコーチだという。

「坂本さんといつ知り合ったか覚えてはいないが、PFUの時から面白い事を言って笑わせてくれて、自然と気にかけてもらえるようになった。今回は、坂本さんに声を掛けてもらって話もした。坂本さんには、『ガッツがある所が良い』と言ってもらえ、プレースタイルも理解してくれていると思ったのが良かった。チームを選ぶにあたって、坂本さんの存在は大きかった。どのチームでも移籍は成長のチャンスになると思ったが、自分がワクワクできるチームを選んだ方がいいとアドバイスをもらい、坂本さんと話した時にそう思えたのでグリーンウイングスを選んだ。」

自分の事を良く知ってくれている指導者の下であれば、より大きな成長を手にすることが出来るだろう。そして、まだまだ、経験値が多くないグリーンウイングスにとって、彼女がもたらしてくれるものは大きいし、本人も、チームに、自分の力、経験を還元しようという思いが強い。

「プレーでもそうだし、Vリーグ、SVリーグと長くやってきて、精神面でも若い選手たちを支えたい。自分の成長とともに、チームを引っ張る役割も果たしたい。リーグでの経験がある人は限られているチームなので、年齢は中間くらいだが経験値を活かして貢献したい。」

攻撃面での活躍はもちろん、明るさやガッツあふれるプレーは、9人制・群馬銀行時代からのカラーであり、皆が求める存在だ。そんな仁井田の活躍、姿を多くのグリーンウイングスファンが楽しみにしているし、仁井田もまた、ファンの前でプレーすることを楽しみにしている。

「グリーンウイングスは、すごい熱狂的なファンの人が多いと感じていて、試合でも、みんなが声を出して盛り上がっている印象がある。一緒に戦えるのが楽しみだけど、そんな中で、私の事を受け入れてもらえるかどうか不安だったが、移籍が決まって、みんなが歓迎してくれたのが、温かく、うれしかった。」

「チームは、SVリーグに上がってきて2シーズン目、グリーンウイングスは、様々な企業、ファン、地域のサポートがあって上がってこられた部分もあると思うので、そういう皆さんに、もっと勝利で恩返ししたい。そして、勝つという所はもちろんだがチームの明るさを忘れずに、いろんなところで見て楽しめる、応援してもらえるチームしたい。その中で、自分らしさも、明るさだと思う。そんな所も、しっかり出していって、一緒に盛り上げていきたい。ホームゲーム楽しみだ。」

そう語る眼差しは力強い。群馬グリーンウイングスの仁井田桃子として、新たなチーム、仲間、そして、応援してくれるみんなと挑む、新しいシーズンへの準備は万端だ。

仁井田も、チームも、そして、私たちも、昨シーズンを越えていかなければいけない。このステージで、勝ち続け、さらなる成長と、日本一という大きな目標を達成するために。

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