SASAnote 選手個々の良さをさらに引き出し、勝利へ!-ザスパ群馬 公開練習フォトレポ

Author:

前節、秋田戦では同点に追いつき、実に8試合ぶりとなる勝ち点を掴むことができた。敗れればクラブワースト新記録となる8連敗にもなる所だったが、それも何とか阻止することができた。そうした事に、個人としては、正直、安堵感があったが、チームは、気を許すことなく、現状に厳しく向き合いながら次節・山形戦に向けて準備を進めている。

同点ゴールをアシストした杉本竜士は、「チームとして、個々前向きに、積極的にやろうという意識はある。自発的にプレーしようというのは感じる。」とチームとしてのプラスの変化を感じている。だが、続けて、「でも、勝っていない。」と口にした。

「良くなっていると言っている場合でもない、危機感を持たないといけない。和気藹々とやっている場合ではないし、もっと緊張感を持ってやらないといけない。」と勝利のために、現状を打破するためにやるべきことを教えてくれた。まさにその通りだ。

結果、内容含めて、やるべきことは多い。それは武藤覚監督も感じているところだ。

「秋田は強かった。だが、そこから学んだ部分はあるし、足りない部分は気付かせてもらえた。」と話す。

一方で、得点のシーンに触れ、素晴らしいクロスでアシストを見せた杉本について、「得意なエリアは絶対にある。そこでプレーさせてあげたい。他の選手についてもその選手の良さが出る仕組みを考えたい。」と話す。杉本だけでなく、他の選手も含め、結果につなげるために、さらに個の良さを引き出し、グループ、チームとして、大きなパワーを生みだせるように準備をしている。

それは、武藤監督就任時に、選手たちに伝えた「エンジョイ」する事でもある。型にはまるのではなく、選手たち自身がのびのびとプレーさせために気を配り、力を注いでいる。

こうした中、明るいニュースのひとつが、ケガをしていた選手たちが復帰し始めている事だ。

今シーズンは、昨シーズンと比べると、ケガ人が多いのも、状況を難しくしている要因のひとつだ。ただ、徐々に、そうした選手たちも回復してきている。武藤監督もそれを待ち望んでいた。

「チームとして、競争が始まることが大事。やっと始まったと思う。お互いに高め合うし、調子のいい選手が使える。」

フルメニューをこなせるようになった選手たちからも、「次は、試合に出ますよ。インタビュー、待っててくださいね!」と、元気にメディアゾーンを横切っていく選手もいる。前半戦、チームの力になり切れなかった悔しさをここからの巻き返しでぶつけてもらいたい。そして、勝利の原動力になってもらいたい。

6月に入り、ここからは比較的ボトムハーフに位置するチームとの対戦が続く。すなわち落とせない、重要な戦いが始まるという事だ。ライバルに追いつくには、そのライバルに勝ち、勝ち点3を積み、相手から奪うしかないのだ。大一番の連続になる。

キャプテンの城和隼颯は、「次節の相手・山形は、タレントが揃っているし、攻撃のバリエーションがある。だが、能力がある選手を抑えることで自信につながると思うので、そういう所にこだわってやりたい。」と意気込む。

いい雰囲気に、勝ち点1に、ポジティブな要素に安堵しているわけにはいかない。我々に必要なのは、ゴールであり、勝利という結果なのだから。次節・山形戦でそれを体現しよう。我々、ファン、サポーターのより大きな、力強い声援とともに。

Follow me!

  • X
PAGE TOP