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SASAmemo 練習参加で得た刺激を昇格という結果に-ザスパ草津チャレンジャーズ

先日、ザスパの練習に出かけた際、草津町を拠点に活動するザスパ草津チャレンジャーズの2選手が練習に参加していた。チャレンジャーズのSNSでも紹介している。

チャレンジャーズは、ザスパ発足の精神をそのままに、ザスパがJリーグに参入した2005年以降も、草津温泉の旅館、ホテル、商店などで働きながらサッカーをし、トップ昇格、プロ契約、Jリーグデビューを目指して活動を続けているトップチームの弟分的位置付けのチームだ。

今シーズンは、県リーグにあたる群馬サッカーリーグ1部を戦い、全勝でのリーグ優勝を果たしている。

新型コロナウイルス流行などもあり、ここの所は、練習試合、練習参加など、トップチームと交わる機会もなかったが、ここにきてそうした機会も戻ってきているようだ。

阿部駿(あべ・かける)選手は、今シーズンからチャレンジャーズでプレー。草津町では、居酒屋 源氏と草津カントリークラブで働きながら頑張っている。この日は、右SHのポジションに入りプレー。

谷中優太(やなか・ゆうた)選手も、今シーズンからチャレンジャーズで活動している。勤務先は、裏草津 蕩。栃木県出身で、上武大学卒。大学では、ザスパ元監督の植木繁晴さんの指導を受けてきた選手だ。この日はボランチでプレーしていた。

ふたりの引率で練習場にいた西村孝允コーチによれば、「練習試合よりも、練習参加の方が、より緊張感のある中でサッカーをやらせてもらえるのでありがたい。」という。

確かに、現状で言えば、トップチームはリーグ最終盤であり、初のPO入りを目指している状況だ。また、そうした大切な試合に向けて、皆が試合出場に向け、強い気持ち、高い強度で取り組んでいる訳で、そこでアピールもそう、役割を素早く理解し、表現することもそう、そして、この場で得たこと、感じたものを吸収できるかもそう、練習試合以上に、チャレンジャーズの選手たちにとって特別な時間になるのだ。

西村コーチ曰く、「練習参加から帰ってきた選手は、チャレンジャーズの練習で顔つきが変わるんです。」と話す。自分とトップチームの距離、必要なものは何か、それを肌身で感じ、チャレンジャーズに持ち帰り、自身も、チームメイトにも、大きな刺激になる、そして、レベルアップするなら素晴らしい事だ。

トップチームの練習に参加したからすぐに、トップ昇格のチャンスにつながるわけではない。ただ、こうした機会があることは、選手たちには刺激になるし、J2クラブ直下のアマチュアチームとしての魅力につながり、磨けば輝く、秘めた力を持った選手たちが集まる要因にもつながるだろう。クラブ事情、トップチームの都合もあると思うが、いい連携をもっていってもらいたい。

そして、チャレンジャーズ自身も、自らの価値を高めなければならない。11月4日から開幕する第57回関東社会人サッカー大会に県代表として出場する。関東の都県リーグ1部の上位チーム16チームが集い、決勝進出を果たした上位2チームが関東リーグ2部昇格を果たす。

チャレンジャーズにとって関東リーグ復帰は必達の目標だ。トップチームの練習参加で得た経験、刺激を、チャレンジャーズの仲間と共有し、関東昇格という結果で応えてもらいたい。そんなチャレンジャーズをサポーターの皆さんにも注目し、支えてもらいたい。

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