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SASAmemo 新生「群馬グリーンウイングス」として新シーズンへ!S-Vリーグへ!

V2女子の群馬銀行グリーンウイングスは、5日、群馬県庁32のNETSUGENで新体制移行に関する発表会を開き、今月1日からチームの運営を群馬銀行から、新たな法人となる「一般社団法人グリーンウイングス GUNMA」に移管するとともに、チーム名を「群馬グリーンウイングス」変更することを発表した。

今回の体制変更は、ジャパンバレーボールリーグが今年4月に発表した、2024-25シーズンからスタートする新リーグ構想に対応したもので、クラブ運営体制の強化を図り、「S-Vリーグ」への参入する意思も表明した。関係者によると、期限となる11月末までに手続きを済ませる予定だという。

今回の体制移行について、群馬銀行の深井彰彦頭取は、「企業チームから拡大し、より地域とのつながりを深め、より幅広い方々から親しまれ、応援されるチームに生まれ変わりたいという思いがある。今後は、地域密着型のクラブチームとして頑張っていく方向を選択した。地域密着というのは新リーグの方向とも一致している。」などと理由を説明した。

新たな法人は、群馬銀行とは別法人になるが、群馬銀行をメインスポンサーとして迎え、練習拠点もこれまでのGBスポーツセンターを借りながら行うなど、力強いサポートを受けながら活動をすることになる。

そして、一般社団法人グリーンウイングス GUNMAの渡邉眞克代表理事は、「これまでよりも活動の幅を広げ、チームの強化を図り、試合会場では強いグリーンウイングスを楽しんでもらいたい。ファンサービスや会場の演出にもこれまで以上に力を入れ、魅力あるバレーをご覧いただけるよう務めたい。ぜひ会場に足を運んでいただき、新しいグリーンウイングスの試合をご観戦いただきたいし、ひとりでも多くのファンの方とともに、一体となってバレーボールを盛り上げたい。」と意気込みを語った。

新体制となり、新たな取り組みとして、「プロクラブへの移行」、「ファンクラブの発足」、「ジュニアチームの発足」、「地域貢献活動や地域の課題解決に向けた取り組み」の4つが掲げられた。

プロクラブへの移行については、新リーグ構想でも掲げられている、バレーボール事業による収益化、そして、クラブ強化を行い、S-Vリーグへの参入を目指すとしている。先ほども触れたように、メインスポンサーとして群馬銀行を迎えるが、県内の様々な企業にスポンサーになってもらえるよう取り組む考えだ。

また、要望の多かったファンクラブもついに立ち上げ、「ウイングス Club」という名称で、新たなチームサイトでファンクラブ会員を募集を開始した。

群馬グリーンウイング公式サイト https://gunmagreenwings.jp/

ファンクラブは、年会費3300円のグリーン会員と、年会費無料のホワイト会員の2種類がある。会員になればチケット先行購入権を得ることができ、有料会員のグリーン会員になれば、チケット割引購入権や先行入場権、会員証、会員証ホルダー、会員限定イベント参加権が与えられる内容だ。

すでにファンクラブを持つ他チームと比べれば、会員の種類、金額、特典といずれも控え目な印象だ。発表会には、ファンも駆けつけていたが、「金額は高くていいので、もっと豪華な特典が欲しい。」という声も聞こえた。今後、ファンの声にも応えながら、ファンクラブの魅力をさらに高めていってもらいたい。

ジュニア(ユース)チーム発足についても、ライセンスで定めるU-15、U-18のうち、24-25シーズンまでに必要なU-15を先行して、来年4月を目標に立ち上げる予定だ。将来的なトップチームへの選手輩出も期待されるし、現役選手や引退した選手たちが指導者として携わるようなサイクルも期待したい。また、県内では、バレーボールを始める子供たちの減少により、チームの統廃合も進んでいる状況だ。県内チームとの連携も図りながら、県内の競技人口増、さらに、強化につながる役割も願いたいところだ。

地域への取り組みについても、多方面での活動が期待されるが、女子によるプロスポーツチームは県内初になる。競技やプロアマ問わず、広く、女子スポーツ全般においても積極的な取り組みを見せてもらいたい。

きょうの発表会には、群馬県の山本一太知事も訪れ、「群馬県はプロスポーツを通じて地域を振興したいと思っている。ザスパクサツ群馬、群馬クレインサンダーズ、群馬ダイヤモンドペガサス、そこに、群馬グリーンウイングスが加わり、4つのプロチームとなる。ますます群馬のプロスポーツが盛り上がるんじゃないかと思う。ぜひ、S-Vリーグ参入を目指して頑張ってもらいたい。」と激励した。

地域に愛されるクラブ、チームとなるには、行政との関わり、協力も欠かせない。引き続き、より良い関係を気付き、期待に応えられる様になっていきたい。

そして、何よりも、こうした節目にチームの一員としてかかわる監督、選手も気合が入る。

今シーズン、監督2年目を迎える斎藤真由美監督は、「群馬県を上げて、スポーツへの理解に感謝している。プロリーグのチャレンジとなるので気を引き締めたいし、勢いだけじゃなく、ちゃんと結果を出したいと思った。今シーズンは、入れ替え戦や昇格の無いシーズンで、選手のモチベーションを持っていくのが難しいシーズンだが、S-Vリーグを目指すという意味では頂点を「目指す!」という声掛けをしている。何よりも選手の個性を大切に、スタッフ全員で選手たちをサポートしたい。バレーの中身としては、ミドルを中心に、バリエーションの多いコンビを組み立てたい。そのために、レセプション、ディグの意強化を図ってきたのでお見せしたい。」と意気込んだ。

また、今シーズン副キャプテンを務める白岩蘭奈選手は、「新たな体制となり、これまでの地域の方との関わり以上のものが今シーズンから大事になる。地域との関わり、群馬への貢献という部分で頑張りたい。今シーズンは入れ替え戦がないが、来シーズンからのS-Vリーグにつながるシーズンになると思うのでチーム一丸となって戦いたい。チームは、今年も全員バレーを掲げている。自分としては、出た所での役割を果たしたい、守備力の部分でも貢献して、攻撃でも軸になりたい。」と決意を口にした。

9人制時代から、グリーンウイングスの歴史は、常に地域とともにあった。地域に支えられ、バレーを通じて地域に貢献し、そのフィールドを6人制、Vリーグ、そして、今度は、より世界を意識したS-Vリーグへと歩み出そうとしている。群馬のみんなと一緒に、ともに群馬から世界へ。新たなチャレンジが動き出したのだ。そして、その一歩目となるのが、今月末に開幕する2023-24シーズンの戦いになる。バレーボールで、そして、地域活動で、内容と結果を伴いながら、強く、美しく、そして、地域に愛され、ともに歩む、新生「群馬グリーンウイングス」を見せていこう!

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