SASAnote Vol.13 同期対決は法大・城和選手が制す~#atarimaeni CUP 準決勝 早大vs法大 観戦記

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今シーズン、ザスパクサツ群馬への加入が決まっている大卒ルーキーで、早稲田大学の山田晃士選手、阿部隼人選手、法政大学の城和隼颯選手が、21日木曜、大学サッカーの今シーズン唯一の全国大会となる「#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!」の準決勝で直接対決した。試合は、後半に2得点を挙げた法政大学が勝利し、決勝進出を決めた。

 今大会、ここまで3試合にいずれもスタメン、フル出場を果たしている山田、阿部、城和は、この日もスタメンで出場した。

 試合前、早大は直前ミーティングで恒例となっているという山田によるチームメイトへのメッセージがこの日も会場に響き渡った。細部は不明だが、「感謝」の思いを伝える事、その思いを伝えられる時間はもう限られている事、そんな内容をチームメイトに伝えている様だった。

 午前11時、東京都北区の味の素フィールド西が丘に主審の笛が鳴り響きキックオフ。

 3選手のポジションはこれまで通りで、早大の山田はGK、阿部は4バックの左SB、法大の城和は4バックの左CBでの出場となった。早大はキャプテンが出場停止で、副キャプテンの山田がキャプテンマークを巻いてのゲームとなった。

 ゲームは、GKから繋いでいこうとする早大に対し、前線からのプレスと連動でボールを奪いに行く法大がペースを握る。山田は、最後の壁として立ちはだかりゴールを死守、また、すぐに守りから攻撃のスイッチを入れに行く、前向きな姿勢が印象的だった。

 阿部は、ボックス内での守備に多くの時間を割かれ、なかなかサイドを駆け上がるシーンが生まれない。それでも、サイドの突破を許さず、粘り強い守りを多々見せていた。

 一方、ほぼ、相手陣内でプレーしている法大の城和は、守備機会はあまりなく、最終ラインから両サイドへのフィードをピンポイントで配給するなど、自身のストロングを発揮、前半22分には、センターサークル付近から鋭い縦パスをペナルティーエリア内に配給、前線の選手の関係でシュートまでいったがクロスバーに阻まれた。それでも最終ラインから一気にチャンスを演出する能力の高さを見せた。

 前半は、法大の猛攻を、早大がしのぐ展開となり、0-0で折り返した。

 ゲームは、後半に入りすぐ動く。後半6分に、法大が右サイドからチャンスを作ると、J2甲府へ加入した関口正大がゴールを決め先制した。

 追う早大も、前への意識を強め始める。左SBの阿部も、前半よりも高い位置でのプレーが増えるが、チームとして連携がかみ合わなかったり、攻撃に関わる人数が足りず、チャンスを作り出すまでには至らない。一方、法大の城和は、周囲と連携し、チャージ&カバーを遂行、落ち着いた対応で、相手にチャンスを作らせない安定したプレーを続けた。

 後半34分には、法大の関口がこの日2点目となるゴールを挙げ、勝利をグッと近づけた。

 法大の山田も、劣勢の展開ではあるが、GKとして、この日のキャプテンとして、最後尾から前向きなプレー、スイッチを入れようとするが、流れを変えるまでには至らず、そのまま、試合終了。2-0で法大が勝利し、23日土曜の決勝に駒を進めた。一方、敗れた早大は3位で大会を終えた。

 試合終了後には、早大の山田と法大の城和がガッチリ握手するシーンも。城和には、山田、阿部の分まで、ぜひ優勝を掴んでもらいたい。そして、すぐにチームメイトとして、ザスパクサツ群馬でのプロ生活もはじまる。すでに、大卒ルーキーとしてチームに合流している、高橋勇利也、一木立一、奥村晃司の3人、さらに、高卒ルーキーの中田湧大も含め、よきチームメイト、そして、切磋琢磨できるライバルとして、素晴らしいプロサッカー生活をスタートさせるとともに、チームの顔となる様な活躍を期待したい。

■『#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!』決勝戦 法政大学vs東海大学

123日(土・祝) 13:00キックオフ

BS朝日 13:00

https://www.bs-asahi.co.jp/soccer/

Abema TV 13:00

https://bit.ly/39IB4ai

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