SASAnote Vol.10 ザスパクサツ群馬新加入選手発表会~「継続」を自信に、新たな仲間とともに走り出す新シーズン

ザスパクサツ群馬が、2021年の新加入選手発表会を初のリモート形式で行い、選手、監督らが新シーズンへの意気込みを語った。奥野僚右監督は、「勝負の年がはじまる。やりたいことは継続。チーム一丸となって一枚岩となり、積み上げてきたもの、これから積み上げるものを形にするシーズンにしたい。」と、継続路線を鮮明にし、J2定着、そして、その先へ向けた大事なシーズンに挑むことになる。

新シーズンの編成について、松本大樹強化本部長は、1年間の積み上げ、そして、ラスト6試合を5勝1分と結果を出した事を重視し、「奥野監督の続投をお願いする所から編成を始めた。」と説明した。奥野スタイルの継続、そして、更なるレベルアップが求めていく。

また、新シーズンの目標について、松本強化本部長は、「勝ち点50以上、16位以内」と、昨シーズン掲げた目標をもう一度示した。その理由について、「まずは昨シーズンを上回りたい。まだ達成もしていないのに勝ち点を上げる事は出来ない。」と、昨年同様、大風呂敷を広げず、着実な成長を求めていくことにした。一方で、昨年同様では、残留争いに巻き込まれる懸念もあり、「早めに勝ち点50をクリアしたい。」と、この数字が最低ラインの目安であり、より上を目指す事も忘れていない。

新加入選手は、Jリーガー6名、大学生6名、高校生1名の13名、全体人数は、昨年の30名体制から3人増え、33人体制となった。なお、磐瀬剛との交渉は、継続中だ。選手同士の競争を促すことはもちろん、川上優樹、小島雅也が長期のケガをしている事、それと、新型コロナウイルスの影響で、対外試合の制限などに備え、自チームで紅白戦ができるよう、規模を拡大したチーム編成になった。松本強化本部長は、「非常にバランスの良い編成ができた。」「誰が出ても変わらない。いい意味で奥野監督を悩ませたい。」と話すなど、編成への自信を見せた。

チームスローガンは、「上昇喜流²(じょうしょうきりゅう・に)」と、昨年のスローガンに、数字の2を付けたものになった。奥野監督は、「継続して、高め合いたい、全てにおいて上昇したい。」と、昨シーズンから継続する事、そして、より高いものを目指すことをスローガンに込めた。

昨シーズン終盤のザスパの戦いは、結果もさることながら、ゲーム内容においても目を見張るものがあり、奥野監督が口にしていた「今シーズンの最終形」を体現したものになった。新シーズンに向け、そのサッカーの核になった大前元紀、岩上祐三といった選手をはじめ、例年になく、主力クラスを残すことにも成功した。継続路線は当然とも言える。他方、シーズンで見れば、チーム順位は22チーム中の20位、得失点共に、リーグ下位クラスと苦しんだ。今シーズンは、シーズンを通して、結果を求めていかなければいけない。

奥野監督は、厳しい戦いを勝ち抜く中で、「負けゲームを引き分けに、引き分けを勝ちにしないといけない。」と話した。昨シーズンの引き分けの数、4試合はリーグ最少だ。残留はもちろん、ひとつでも順位を上げるためには、勝ち数だけでなく、勝ち点をどれだけ拾っていくかも重要だ。

そのために、攻守の改善、強化が求められる。奥野監督は、攻撃において、「バリエーションを高めていきたい。個性ある選手が集まる中で、選手たちの持てるポテンシャルを最大限に、いい形でチームの中で、調和させ、相乗効果を生んでいきたい。状況、相手が変わっても臨機応変に対応できるようにしたい。」と話し、守備においては、「対応力。柔軟性、即時性を表現して、失点を防ぎ、ボールを奪っていきたい。」と、ポイントを挙げた。ベースがある中で、多様性、対応力をゲームでいかに表現できるかが大切になる。

また、スタートダッシュも重要だ。昨シーズンは、開幕4連敗から始まり、12試合で2勝10敗と苦しんだ。苦しい中でも、スタイルを貫き、ひとつの形を作り上げたが、序盤のつまづきが最終順位に影響を与えたのは否めない。ベースがある中で、いかに早い段階で、新戦力を融合させられるか。そして、結果に繋げていけるか。新チームが始動し、県内でのトレーニング、沖縄キャンプ、そして、開幕戦に向けて、1日たりとも無駄にすることはできない。そして、開幕戦で勝利という結果を出さなければいけない。今季のザスパにおける開幕戦の勝利は、ただの1勝以上に大きな意味をもつのではないだろうか。

シーズンの始まりは、いつだって大きな期待があり、どこか相反するものもある。だが、2021シーズンのザスパクサツ群馬は、これまで中々手にすることができなかった「継続」という自信をもってスタートすることになる。互いを信じ、力を合わせ、ザスパ史上最高のシーズンにすべく走り出そう。

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