最終戦の翌日、ザスパの定例リモート会見が行われ、選手、監督がシーズンを振り返った。
今回は、ザスパ2年目でフルタイム出場を果たし、守備の中心として活躍、そして、12/23にJ1北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍が決まった岡村大八選手のインタビューをお届けします。
「遠慮してしまっていた」と振り返るプロ1年目の昨シーズンは、シーズン途中にJFLテゲバジャーロ宮崎に期限付き移籍。しかし、その時に掴んだ自信をもって今シーズン開幕前から挑んだ岡村選手は、開幕スタメン奪取に成功し、シーズンを通してザスパの守備に欠かせない存在として体を張り続けてくれた。
今季最終戦の京都戦では、自身のゴール、そして、J2得点王のピーター・ウタカを完璧に抑え、1-0と完封勝利、さらにはクラブJ2最多勝利に貢献した。
そんな京都戦で、印象的なシーンがある。73分、CBでコンビを組んでいた渡辺広大選手が負傷退場すると、誰に言われるわけでもなく、自ら大きな声をチームメイトにかけ、守備の引き締めを図ったシーンがあった。試合後、岡村選手は、「(渡辺)広大さんがいるといつも声出しを任せてしまう。あの時は、最終ラインは自分が引っ張らないといけないと思った。」と振り返った。その後の数的不利の時間も含め、十二分の役割を果たした岡村選手は、自身の成長、ザスパへの恩返しを体現する頼もしいプレーで勝利へと導いてくれた。
鹿島アントラーズの黄金期を支えた名CBの奥野僚右監督の指導、経験豊かな渡辺広大からの教え、そして、共に戦い続けた仲間、さらには、群馬県民、ザスパサポーターとのかけがえのない時間を過ごし、自身の夢に向かって北の大地へと旅立っていった。
チームが変われど岡村大八への思いは変わらない。これからも彼の成長を楽しみに、岡村コールを続けたい。