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SASAmemo ひと枠をつかみ取れ!国体・関東ブロック大会、27日に開催-群馬銀行グリーンウイングス

国体・関東ブロック大会が27日土曜に迫り、群馬銀行グリーンウイングスも、大会に向けた、最終調整を進めている。キャプテンの松尾奈津子は、「先週は、チームの雰囲気を上げきれなかった。今週は、大会に向けしっかり上げて、勢いをつけていきたい。」と、試合モードへのスイッチを入れている。

関東ブロック大会は、今年10月に栃木で行われる国体に向け、関東ブロックの出場チームを決める大会で、成年女子は、開催県・栃木を除く、1都6県の7チームが、各地の代表チームとして出場する。関東ブロックは、例年、3つの出場枠をかけて行われるが、今回は、栃木が開催県という事もあり、1枠減の2枠を争うことになる。出場チームは、4チームによるトーナメント方式、もしくは、3チームによるリーグ戦のいずれかに振り分けられ、それぞれの勝者が関東ブロックの代表チームとして、国体に出場する。

群馬県チームとして出場するグリーンウイングスは、トーナメント方式に振り分けられ、初戦を千葉県(順天堂大学)戦い、勝ち上がれば、山梨県(山梨中央銀行)と埼玉県(埼玉上尾メディックス)の勝者と対戦。勝利すれば、国体への出場権を得られるが、1度でも負けてしまえば、その時点で敗退となる。

松尾キャプテンは、「国体の関東ブロックはレベルが高い。今回はひと枠を争うことになるが、チームはV1に上がるという目標なので、やらなければいけない。」と、リーグ戦とは異なる今大会だが、V1勢も含め、力のあるチームとの対戦を控え、国体出場とともに、V1昇格を目指すチームの今が試される大会になる。

公式戦は、7月頭のサマーリーグ以来。チームは、攻守において強化に取り組んでいる。松尾キャプテンは、「攻守に新しい事にも取り組んできた。いい所が出せれば。」と話す。結果はもちろんだが、チームの成長も示したい所だ。

攻撃の中心として活躍が期待される田中瑠奈は、この間について、「サマーリーグを終えて、課題がさらに見つかった。克服しようとミーティングも重ねてきたし、去年よりも意見交換や情報共有ができているので、プレー中に修正ができるようになった。」と成長を口にする。

サマーリーグで見せた新チームは、コート内外でのコミュニケーションの活発さ、前向きな雰囲気が光った。だが、田中は、「前向きな分、ダメな時も、『いいよ、いいよ!』で済ませてしまうことがある。そこをしっかりと詰めていかないといけない。」と、気持ちだけでなく、バレーの質を上げていくことも忘れていない。その上で、「個人としては、大事なところでしっかり決めきりたい。どうチームにいい影響を与えられるかを考えている」と、これまで同様、プレーでチームを引っ張る覚悟だ。

今大会での注目ポイントのひとつは、若手選手のプレーだ。

大会の規定により、新監督に就任した齋藤真由美監督、新加入の道下ひなの、白岩蘭奈は出場できない。大所帯ではないグリーンウイングスを考えれば、キャリアの有無関係なく、全選手の活躍が不可欠だ。

特に、高卒で加入した3年目までの選手、藤原愛、清水愛、小林知加、正木七海の4人にも出場機会が生まれるだろうし、チームの勝利のために活躍が求められる。

2年目の清水愛は、「去年は出場権を得られたが、コロナで国体がなくなってしまった。なので、今年は国体に出たい。」と意気込む。現状については、「新しい事に挑戦して、徐々に慣れてきた。」と手ごたえも掴んでいる。178cmの高さはチーム最長、また、身体能力も高く、チーム関係者も、この1年での成長に目を見張る。「チーム内で、高さでは負けないと思う」と本人が話す様に、高さのあるブロックで、相手の攻撃を封じ込め、チームを勝利へ導くとともに、今後へのアピールにもつなげたいところだ。

また、高卒ルーキーの正木七海へも期待は大きい。正木は、「サマーリーグではチームに慣れるだけだったが、今は、チームも意識した上で、新しい挑戦もできている」と、積極的に取り組んでいる様子を教えてくれた。特に、技術面の向上に取り組んでいるといい、「チームの決まり事や目的に合わせて、自分のプレーを出せるようにしている」という。正木は、「まだ、できないことも多いが、できることも増えている。成長してきたい。」と話す。ゲームの中でも、臆することなく、積極的なプレーでチームに勢いをもたらして欲しい。

そんな若い選手たちに、のびのびとプレーさせるために先輩たちも意識する。

田中は、「後輩が多く試合に出ている時もある。その時に、どんなことができるか、周りも見て、考えながらプレーしたい。」と話し、キャプテンの松尾も、「自分の事もあるが、今は、チームを見ることを意識している。ルウ(栗栖留生副キャプテン)と声掛けをしたい。思い切りプレーして欲しい。」と話す。先輩たちの頼もしいサポートのもと、若手選手には力を出し尽くしてもらいたい。

チームは、V2優勝、V1昇格という明確な目標がある。ただ、そのためには、一歩ずつ、確かな歩みを踏んでいく他、道はない。今大会は、V1チーム、実業団の強豪チーム、勢いのある大学チームと、いずれも力があり、特徴があるチームとの対戦が控える。どんな相手でも、グリーンウイングスのチーム、個人としての力を出し、さらにたくましいチームになって欲しい。そして、国体出場という結果もしっかりと引き出して欲しい。

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