SASAmemo 攻守に「攻める」姿勢を取り戻し、勝利を掴め!-ザスパクサツ群馬

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ザスパの悪い流れが止まりません。16日の大分戦に敗れ、6連敗、そして、11試合勝ち無し(1分10敗)と深刻です。

過去のザスパを見ると、J2最下位で、J3降格となった2017年に15試合勝ち無し(2分13敗)というのがあります。4試合差はありますが、あらためて現状の深刻さ、そして、この先に待ち受けるものがどういうものになるかというのが嫌でも伝わる数字です。

現状のザスパは、結果が出ていませんが、すべてが悪い、チームがバラバラになっているとは思いません。過去に、勝てず、苦しんだシーズンの中には、そもそも自分たちのスタイルがなかったり、チームとしてバラバラになっていて、期待が持てないという状態も少なくありませんでした。ただ、今シーズンのザスパは、自分たちがやりたいサッカーを表現している時間もあるし、そこからゴールが生まれている時間もあります。ただ、勝利、そして、勝ち点には届かない状況が続いています。

そんな状況下、大槻毅監督や経験豊かな選手たちが口にするのが、「取られてから反撃に出ているようではだめだ」という点です。

ザスパが失点してから、追い詰められてから、ようやく反撃に出る、「このままでは終われない」、「どうにかしないと」、それが大きな力になって、ザスパらしいサッカーができ、相手ゴールに押し込み、1点を返す。だけど、勝てない。1点では届かない。今回の大分戦も、まさにそれでした。

結果が出ていない、先に失点したくない、どうしても試合の入りは慎重になるでしょう。現状のザスパの攻撃スタイルも、崩すというよりは、ショートカウンターで奪うという形です。そうなれば、「攻める」より、「受ける」という方に流れがちになると思います。

大分戦も、ゲーム立ち上がり、強力な両サイドの押し込みに苦しみ、劣勢に立つと、サイドに人をかけ、守備対応を修正し、ようやく流れを止めることができました。ただ、その分、攻撃はロングカウンターが多く、流れの中でチャンスを作るのではなく、セットプレーからいくつかの決定機が生まれるというものでした。

修正できたこと、セットプレーのチャンスを掴んで、決定機を創出したことはもちろん素晴らしいことですが、それが自分たちのやりたいことの優先順位で考えれば高いものではないはずです。

後半の入りも、相手の勢いに押され、早々に2点目を奪われました。得点力に苦しむ、今のザスパにとっては、勝ち点3が遠のく状況になってしまいました。そこから、必死になって深堀隼平選手のゴールで1点は返しましたが、今回も、そこまででした。

開幕戦、山形相手に1‐0で勝利した大槻ザスパのスタイルは、前線の選手が、相手ボール保持者にチェイスし、周りの選手、そして、全体も連動しながらボールを奪い、そこからゴール前になだれ込み、ゴールを奪うという積極的な守備、攻撃の形でした。

受けるのではなく、攻める。それは、攻撃だけでなく、守備においても、自分たちのサッカーにおいても、気持ちにおいても、攻める姿勢を貫くことだと思います。

今節、大分陣営には、「ザスパはなりふり構わずやってくるだろう」と警戒する声もあったようですが、ゲームを見る限り、なりふり構わず、死に物狂いでゲームに入ったようには見えませんでした。

もちろん、何でもかんでも、なりふり構わず、前に、前に出続ければいいとは思いません。ただ、やられてから反撃に出るのではなく、自分たちから積極的に仕掛けて欲しい、今日のゲームはやるんだ!という所をゲーム頭から見せて欲しいと思います。

そのためには、仲間の気持ちを高ぶらせる、強烈なリーダーが必要です。そのリーダー、細貝萌選手が、大分戦で、スタメン復帰を果たしてくれました。プレーでも、気持ちでも戦える細貝キャプテンが返ってきたことは、プラスでしかありません。大分戦でも、プレーでは、中央からの侵入を防ぎ、精神面では、仲間への積極的な声掛けを続け、鼓舞し続ける姿が印象的でした。そんな細貝キャプテンを先頭に、ゲーム頭から積極的に戦ってほしい。積極的にボールを奪いに行ってほしい、ゴールに矢印を向け、積極的に仕掛けて欲しいし、シュートという選択肢を選んで欲しい。

それこそが、「運がない」、「惜しかった」、「もうちょっとなのに」といった、マイナスの雰囲気を吹き飛ばし、チームを浮上させるための良き風に変わると信じています。

個では届かないものもあるかもしれない。それでも、組織で打ち勝つことを今季の開幕戦で私たちに伝えてくれた大槻ザスパなら、できる。ここから反転攻勢し、浮上してくれると信じています。

次節は、開幕戦で勝利した山形とのアウェイゲーム。相手も開幕戦の借りを返そうと必死になるはずです。それを上回る積極性、攻めの姿勢を示さなければ、この流れは止めることはできないと思っています。

 

もちろん、それは、チーム、選手だけではありません。我々、応援する県民、ファン、サポーターも、もっと、もっと、ザスパとともに戦いましょう。声も出せず、もどかしさは募るばかりですが、それでもピッチで戦う選手たちを鼓舞できるのは、私たちだけなのです。みんなで攻める姿勢を貫きましょう、みんなでゴールを掴みましょう、そして、みんなで勝ちましょう。次節こそ、この負の流れに終止符を打ちましょう。

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