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【Greenwings】強さを出すために求めたい1本目、2本目の更なる精度

群馬グリーンウイングスは28日、アウェイで首位・NECレッドロケッツ川崎と対戦したが、セットカウント0-3でストレート負けを喫した。グリーンウイングスは、18勝15敗、勝率0.55でリーグ順位は7位のままだ。

この日は、開幕からスタメンを飾ってきたセッターの山下遥香がメンバー外となり、ルーキーの大友萌加が、今季初となるスタートセッターを務めた。また、来シーズン加入が内定している明海大学の永井いづみが初めてメンバー入りした。

第1セットは、序盤、大友のサービスエース、仁井田桃子の連続得点などで流れを掴みリードしたが、中盤、4連続失点で逆転を許すと、そのまま押し切られ、22-25で最初のセットを失った。

第2セットは、相手のサーブに苦しみ、序盤から連続失点が続き、大きな点差を付けられる展開になった。大量リードを許した終盤には、永井がコートに立ち、メンバー入り初戦でデビューを果たした。1本目のサーブがサービスエースになるなど沸かせる場面もあったが、流れを変えるには至らず、17-25で落した。

第3セットも、序盤は最大6点差を付けられる苦しい展開となった。ジャン、ディミトロヴァ、仁井田などが奮闘し、中盤追いつき、一時、逆転にも成功した。その後、一進一退の展開となったが、最後は、連続失点となり25-27で落し、ストレート負けを喫した。

セッターの大友は、「オリビア(・ロジャンスキ)選手や、TT(ジャン・ティ・タン・トゥイ―)選手に相手のマークが付く所に対し、空いている所から如何に攻撃ができるか。仁井田選手やミドルの選手を使い、相手の隙を突けるかを考えた。終盤、ミスになったが佐藤(莉子)選手を使ってクイックを使うなど自分が自信を持って攻めていくようなバレーができたと思う。」と振り返った。

その言葉通り、この日は、エース・ロジャンスキの1セット当たりのアタック本数はいつもより抑えられ、日本人選手も含め、いつも以上に多彩な組み立てを見せたのが印象的だった。

だが、その中でも、厳しいマークにあうロジャンスキは、アタック決定率28.6%と本来の力を発揮できなかった。そして、要所では、ジャンも含め、ブロックで封じ込められ、流れを掴み、セットを奪うまでには至らなかった。

坂本将康ヘッドコーチは、「ウチへの対策もしっかりしていたし、ウチの弱さも出た。そして、相手の巧みさ、バレーボールの上手さがあった。完敗だ。」と振り返った。

試合後、NEC川崎の中谷宏大ヘッドコーチは、「相手の強力な攻撃力を封じるために、サーブで攻め、ブロックで封じる事ができた。」と振り返った様に、力のある相手に、グリーンウイングスの良さを封じ込まれると、良い戦いは出来ても、勝利を掴むことは簡単ではなかった。

今シーズンは、ロジャンスキ、ジャン、ナシア・ディミトロヴァの外国人3選手が強力な攻撃力を見せ、グリーンウイングスの躍進を支えているのは間違いない。リーグ後半戦に入り、各チームも、この日のNEC川崎同様、封じ込めにかかり、簡単には仕事をさせてくれない。

グリーンウイングス初のチャンピオンシップ進出に向け、チームの良さ、特徴である攻撃力をどう発揮できるかがカギと考えるが、坂本ヘッドコーチはそうではない。

「攻撃力が良いというのは過去の事だ。今、その攻撃力があるか、次の試合にあるかはわからない。ここから先にカギになるのは、サーブやトス、フェイントボールを拾えるか、ブロックとディフェンスの関係やルールを守れるかとか、そういう所だと思う。」

1点を掴むには、アタッカーに求めるトスを上げなければいけない、良いトスを上げるには、安定感のあるレシーブからセッターへ上げやすいパスを送らなければいけない。迫力ある攻撃に目が行きがちだが、そのためにも、前段の部分をしっかりとやり切らなければならないのだ。

坂本ヘッドコーチは、「自分がやるべき事を最大限に全うする事、その結果でアタックがすごいかどうかが決まる。アタックをすごくしようというのではなく、向こうからくるボールに対し、1本目、2本目を次の人のために優しく、取りやすくやれるかがカギ。それをみんな忘れてしまうからダメ。その精度を高めるだけ。」と話す。

レギュラーシーズンは残り6チームと11試合だ。少ない様で、まだまだ試合はあり、試合はあるようで、少なくもある。つまりは、1試合1試合、さらに丁寧に戦わなければ、チームが目標とする8位以内、チャンピオンシップ進出は果たせないという事だ。

バレーボールは、データのスポーツだ。リーグが進み、データが増えれば、グリーンウイングスに限らず、どのチームも対策され、簡単には良さを出させてもらえず、苦しくなる。だからこそ、全員バレーで、ひとつ、ひとつの丁寧さ、チームとしての約束事をやり切れるかが求められる。

SVリーグ2シーズン目の今シーズンは、ここまでの戦いを通じ、十分戦えることを示すことができている。相手を上回るものも持っている、自信を深め、ルーキーはじめ、多くの選手たちが成長を遂げてきた。ファンの我々も含め、自分を信じ、仲間を信じ、目の前の1本に集中し、力を出し切り、勝利へ繋げていこう。今の群馬グリーンウイングスなら、必ずやチャンピオンシップに辿り着けるのだから。やり続け、やり切るのみだ。

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