【THESPA】勇気と自信を取り戻し、新たなマインドセットで臨むここからの10試合

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ザスパ群馬は、アウェイ4連戦のラストゲームとなった鳥取戦に1-3で敗れ、5連敗となった。順位は18位まで後退し、JFL降格の可能性がある19位長野と勝ち点差1、最下位・沼津とは勝ち点差6と、それぞれその差が縮まってしまい、まさに崖っぷちの状況だ。

沖田優監督は、鳥取戦の敗戦について、「攻撃の良い所が出せず、勇気も、自信も足りないプレーが増えてしまった。内容も、結果も妥当なものになってしまった。悔しすぎる一戦だった。」と振り返り、勇気や自信が失われている原因については、「結果が出ていない部分が出た。5連敗の5試合目、その間の攻撃面での自信と勇気の欠如が蓄積している。」と感じている。

鳥取戦で、ザスパ加入後、初出場となった中島大嘉も、3週間前に加入した時と今では、チーム内に変化を感じている。

中島は、「皆のプレーに自信ない感じがする。自分がザスパに来た時は、もっとみんながイキイキして、自分の特徴を出し、沖さん(沖田監督)のサッカーの構造の中ですごく魅力的なサッカーをしていると思っていたが、勝てないと、自信なくなって、自分たちの実力にも疑心暗鬼になっている。普通にやれればこんな順位にならない良い構造、仕組みがあるチームだ。」と話す。

現チームが、立ち上げから一貫して取り組んできた「超・攻撃的サッカー」には、「勇気」と「自信」が必要不可欠だ。だが、敗戦を重ね、5連敗を喫した今のザスパには、それがない。

失われた「勇気」と「自信」を取り戻すためには、どうすればいいのか、何が必要なのだろうか。選手たちも、それぞれに考えている。

今シーズン、チームの中核を担っている西村恭史は、「ひとつ勝てば流れに乗れると思うが、そのひとつがなかなか勝てない状況。そのためには、練習から意識を変えてやるしかないと思っている。全員が、残り10試合でやらないと、このままズルズル下がってしまう。まだ変われるし、ひとつでもより良い順位に行くために、練習から意識を変えてやるしかない。そのために、自分がプレーで引っ張っていければいいと思う。」と、チームの先頭に立つ思いだ。

2試合連続スタメン起用となっている菊地健太は、「球際や切り替えの部分はホント大事、鳥取戦はそれがなかった。みんな能力はある、それをどう出すか、そして、ボールを前に運ぶか。ひとりひとりが突き詰めないとこのサッカーは成り立たない。」と感じている。そのために、自らは、「チームを助けるプレーをしたい。攻撃ならもっと走る、サポートする、守備なら、ひとり抜かれても、俺がいるとなりたい。」と持ち前の献身さで貢献しようとしている。

これだけ結果が出ず、苦しい状況をひとりで乗り越えるのは難しい。そして、サッカーにはミスがつきものだ。自らの役割に責任をもって、全力で立ち向かうのはもちろんだが、チームがよりひとつになって、仲間を支える、カバーする、皆で乗り越えていく事が重要だ。

小柳達司は、「自分も含めてだが、勝てなくなって、試合をする前は、自分たちのサッカーを信じる、仲間を信じる、自分を信じて入るが、やっぱりどこか、疑心暗鬼というか、人間なので出てしまう。それがあると隙になり、思い切りがなくなり、失点が生まれ、得点も取れなくなる。そうした事が続くと、チームとしても、どんな有名な選手でも輝かない。そこを皆で打破しないといけない。そのためには、まとまらないといけないし、ミスしても他の選手がカバーする、泥臭く点を取る事が大事だ。自分も年上なのでそういうことを引き出したいし、『みんなが、みんなのために』というプレーができれば、そういうシーンが増えると思う。」と話す。

失われた自信、勇気を取り戻し、勝利を掴むために、さらにチームが一丸とならなければいけないし、サポーターはじめ、応援する我々も、より強固な一体感を生み出し、チャレンジ&カバーをしていかなければならない。

とは言え、シーズン当初に掲げた目標からはほど遠く、残留、降格という足元が気になるのも事実だ。残り10試合をどう向き合うか。マインドセットも重要になる。

沖田監督は、「今は、サッカーを楽しむという良いバランスで出来ていた時の状態ではない。積みあがっているものはあるが、メンタル面が崩れている。そこを取り戻すことが必要で、反省、課題はあるが、ここから新たなリスタートとして、初戦ぐらいなつもりで、改めて積みあがったものを良いメンタル状態で出せる様、試合に臨んで欲しい。素直に力を出せることを取り戻したい、そのために、これからの事だけを考えたい。」と話した。

置かれている現実に、目を背けず、向き合わなければいけないものはある。だが、過度な不安、プレッシャーを抱えては持てる力を発揮できず、この苦しい状況でもがき続けるだけになる恐れもある。

そうならないために、強化を含めチームは、ここからの10試合を新たな戦いの10試合と位置付け、今週のトレーニングに入っている。ネガティブなものを払拭し、自信と勇気を取り戻し、積み上げてきた選手、チームの本来の良さを出すことで、ゴール、勝利を掴み、結果として、この困難な状況を脱し、浮上したいという思いだ。

近藤壱成は、「ここからの10試合は、この10試合の中の結果で優勝することを目指そうというのを確認した。相模原戦は、5連敗の後の1試合目じゃなく、ここからはじまる10試合の初戦という思いで準備したい。5連敗を忘れるのではなく、いい意味で切り替えたい。その試合をホームでやれるのは大きい事、アウェイ4連戦で、アウェイのキツさを感じた選手もいる、ホームで流れを変えたい。」と話す。

5連敗含め、思うような結果が出ない今シーズンここまでを都合よく忘れるというのではなく、もう一度、自分たちの良さを取り戻し、ピッチで表現し、ゴール、勝利につなげるための考えだ。

誰もがこの困難な状況を脱したいと思っている。そして、選手たちは、その中でも遠くアウェイまで駆けつけ、最後までともに戦ってくれるサポーターになんとか笑顔を届けたい、その思いが強くある。

近藤は、「鳥取で、試合が終わって、大雨の中、ゲーフラや応援幕を片付けるサポーターの姿を見て、これだけの事をしてくれる人たちに笑顔で群馬に帰してあげられなかったというのが、すごく悔しかった。だから、その景色を自分の目に焼き付けて、次こそは笑顔で帰したいと思った。アウェイ4連戦で感じた悔しさをホームで晴らしたい。今後のいい流れを掴むためにも、残り10試合の最初の試合、相模原戦はすごい重要になると思う。チームみんなでいい準備をして、自分も、この状況を勝たせるという思いを強く持ってやりたい。」と必勝を誓う。

ザスパの力、選手たちの力はこんなものではない。ザスパサポーターの誰もがそう思っているはずだ。だが、それを証明するには結果が必要だ。そのために、ザスパは、新たなマインドセットで、自信と勇気を取り戻し、積み上げてきたサッカーを如何なく発揮し、ここから始まる10試合の初戦となる相模原戦で必勝を誓う。とは言え、相模原も簡単に勝たせてくれるわけではない。勝利のための90分は、いつも以上に長く、タフな戦いになるだろう。虫のいい話かもしれないが、そんな戦いに挑む選手、チームを今一度、支えてもらいたい。

皆で掴む、相模原戦の1勝は、今シーズンだけでなく、これから先のザスパを輝かせるものになると私は信じている。

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