【GreenWings】異なる性格が融合し、勝利につながる大きな力へー新井三寿希選手、大友萌加選手

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SVリーグは、後半戦の戦いも進み、レギュラーシーズンは残り12試合、1ヶ月ほどとなった。群馬グリーンウイングスは、SVリーグ初勝利に向け、総力を挙げた戦いを続けている。その中で、存在感を見せ始めているのが5名の内定選手たちだ。チームは、去年12月に、国士舘大学の新井三寿希、大友萌加、順天堂大学の佐藤莉子、日本体育大学の中野康羽、筑波大学の門田湖都の5選手を内定選手として発表していて、すでに全選手がSVリーグデビューを果たしている。チームに新たな風を吹かせる存在であるとともに、これからのグリーンウイングスを牽引する存在として、彼女たちにかかる期待は大きい。

5人の中で、先んじてデビューを果たしたのが、新井三寿希、大友萌加のふたりだ。去年12月28日に高崎アリーナで行われたデンソーエアリービーズ戦にメンバー入りし、試合出場を果たした。

大友は、「高崎アリーナで、1800人の観客の中でプレーするのは、緊張もあったけれど、これだけ大勢の人の中でできるワクワクがあった。内定選手という中でこれだけの経験をさせてもらって、それが当たり前じゃないというのを常に胸に刻んで、絶対忘れちゃいけないと思いと、勝つことの厳しさ、1点の重みを常々感じている。」と、デビュー戦を振り返った。

大勢のファンの前でプレーできる喜びだけでなく、トップカテゴリーで戦う事が簡単ではない事もしっかりと感じている。

一方、新井も、「最初の頃は緊張もありながら先輩たちがたくさん声を掛けてくれて、やり易い雰囲気を作ってくれたおかげで、だんだんやり易くなった。勝ちに貢献できるようなプレーをしようというのは常に心掛けている。バレーボールはチームスポーツなのでチームの中の約束事や連携まで考えながら今やっている。苦戦もしているが、それができるようになったらもっと面白いバレーができるというのは自分の中である。」と、デビュー戦から試合を重ねる中で、難しさを感じているが、その先にあるチームが目指すバレー、そして、勝利に向けた取り組みを続けている。

高さもあり、実直で、思い切りのよいスパイクが印象的な新井三寿希選手

連携という事で言えば、ともに国士舘大学で、新井はキャプテン、大友は副キャプテンだ。息の合った二人の関係がコート内外で、チームにプラスとなってくれるだろうという期待があったが、コート外についていうとちょっと違う様だ。

大友は、「オフも一緒に過ごすかと聞かれると、それはないですね。」と言えば、新井も、「趣味とかも全然違うし、そもそも『属性』が違うんです。」と、互いに笑いながら話す。

説明は不要かもしれないが、念のために言うと、もちろんふたりは、仲が悪いわけではない。趣味、思考、性格、特徴が異なるのだという。そして、互いにそれを認め、尊重し、お互いに無いものを補完し合い、チームの力、勝利へと変えていっているのだ。

大友は、「私は、結構、楽観的で、おおざっぱな性格。新井は、まじめで、コツコツタイプなんです。」と説明する。そして、新井も、「それがコート内では融合するんですが、コート外では干渉しないんです。遊びにも行ったりしないし(笑)」と説明する。

初めて聞くと、ちょっと大丈夫かな?と思ったりもするが、バレーボールになれば、お互いの思いが大きな力へと変わる。

大友は、「バレーの話はよくしていて、やりたいコンビとかがあるとワクワクしちゃう」と話し、新井も「これやろう、次はこれやってみないと言ってくれて、やり易く、ありがたいです」と教えてくれた。

新井は、大友について、「彼女は、明るいし、盛り上げる事ができる。セッターというポジションで、常に、みんなに声を掛けている印象がある。スパイカーの気持ちを引き出す力がありすごい。雰囲気を作る事ができるのは簡単じゃないし、周りを巻き込む力がるのは素晴らしいです。」と評価する。

一方の大友も、新井について、「プレーで引っ張っていくというタイプ。大学の時とかも、背中で引っ張るというか、日常の自主練習も、人がやっていなくても、自分がやるという所ができる、それって、当たり前じゃないと思う。自分は、『今日は、いいかな~』ってなっちゃうので(笑)そんな姿を見ているから、最後を託したいと思わせる選手なんです。」と信頼感を口にする。

お互いにキャラクターは違うけど、しっかり認め合って、そして、力を合わせて、大事な1本へ、そして、勝利へと繋げていく関係なのだ。それが、今度は、舞台を大学からSVリーグへ変え、グリーンウイングスの勝利のために力を合わせていくだけだ。

チーム内の雰囲気を大きく変える力を持ち、高さも武器にできる大友萌加選手

とは言え、そう簡単に力を発揮させ、活躍させてくれるほど甘い世界ではない。ふたりもそれは十分にわかっている。

新井は、「今は、フィジカル面、身体作りに重点を置いて強化している。ジャンプ力やレシーブの反応スピードを上げて、最後はセッターが苦しい場面でも、迷わずに託したいと思えるような選手になっていきたいし、レシーブでも、もっとチームに貢献したい。」と話す。

そして、大友も、「明るさ、盛り上げるという所が、得意というか、自分も楽しい。自分が出た時に流れを掴んで、今できることを精一杯やりたい。練習とかで、トスの精度を上げて、試合でもできるようにしたい。勝つために努力を怠らず、自分に足りないところを日々見つけて、がんばります。」と、互いに更なる成長に向け、努力を続けている。期待しよう。

シーズンは最終盤へ。初勝利に向け、新井、大友、両選手だけでなく、内定選手たちにも力を発揮してもらわなければならない。グリーンウイングスのバレーボールは、全員バレーだ。チーム内の競争をさらに激しく、レベルの高いものを目指し、そして、試合で対峙した相手に、グリーンウイングスのバレーボールで立ち向かい、悲願のSVリーグ初勝利を掴もう。

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