SASAnote まじめさだけではなく、ガツガツ、ギラギラしたものを-ザスパ群馬 公開練習フォトレポ

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後半戦初戦となる山口戦を0-1で落としたザスパは、次節・アウェイで行われる岡山戦に向け始動した。

オフ明けのこの日は、室内でフィジカルメニューをこなした後、屋外でボールを使ったトレーニングを行ったが、雨の影響もあり、屋外では集中して、それほど長くない時間でのトレーニングとなった。

リーグ後半戦に入ってもまだ1勝しか挙げられていない。しかも、ホームでは勝てていない。降格圏にいるザスパ以外のクラブも含め、ライバルたちの背中は遠くなるばかりだ。J3に降格してしまった2017年以上に結果が出ない、苦しい日々が続いている。

ただ、毎週、練習場に来て、トレーニングに取り組む選手、チームを見ていると、この結果が不思議でならない。チームはバラバラになることなく、一体感を持っている。トレーニングは、活気にあふれ、高い集中力をもって、ひた向きに、まじめに取り組んでいる。とても勝利から見放され続けているチームには見えない。

直近2試合スタメン出場中の中塩大貴は、「雰囲気がいいだけじゃなく、練習からやっている質が試合に出ると思う。あとはメンタル的なものが一番重要になる。消極的になっていては何もできないし、技術に出る。練習からミスを恐れてはいけない。練習でやっている事しか試合には出せない。雰囲気がいいだけじゃなく、厳しく求めていかないといけない。やっていくしかない。」と話す。

また、この所、出場機会が戻ってきた佐藤亮は、「練習は活気があり、自身を持ってやっている。それが試合になると自信の表れが少なくなる。相手の圧力や勢いが出た時に、なかなか発揮されない。少しの事で対応できることを弱気になって消極的なプレーになっている。練習の自信を試合に出していかなければいけない。」と、中塩同様に課題を口にする。

「あとちょっと、もう一歩。」

今シーズン、ここまで繰り返されてきた言葉だが、選手たちが練習で一生懸命取り組んできたことを試合でも、同じように発揮できるかどうか。そこに尽きるのだろう。

一方で、そうした「まじめさ」が上手くいかない要因ではと危惧する声もある。

「今の選手たちはまじめすぎる。もっと選手同士で言い合っていいと思う。後輩が先輩に噛みつくぐらいじゃないと。」

チームが思うようにいかない中だが、出場機会を掴めていない若手選手は少なくない。そんな時だからこそ、自らが試合に出て、チームの流れを変える主役となる存在として出てきて欲しい。ガツガツさを出し、レギュラー陣や先輩たちを脅かして欲しい。練習からガツガツ、ギラギラしたものがあれば、試合出場を勝ち取った選手たちが、今度は、レギュラーの座を離すまいと、相手選手に対し、練習同様、タフに、激しく、強いプレーを出せるのではないだろうか。

もちろん、ファウルやラフプレーをして欲しいのではない。ただ、そうした強いメンタルで臨めれば、練習でやってきた事、そして、自分たちの良さを試合でも出し切れる、そして、勝利へ繋げられるのではないかと思う。

もはや、残り試合がいくつだ、相手がどこだ、ホームだ、アウェイだ、などと言っていられる状況ではない。「やるしかない」ではなく、「やる」のだ、「戦うしかない」ではなく、「戦う」のだ。

多くのファン、県民、サポーターがザスパを信じ、ともに戦ってくれている。時間はない。だが、次節・岡山戦でゴールと勝利という結果を出すザスパを見せてくれ。

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