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SASAnote 充実の日々を重ね、沖縄キャンプへ-ザスパ群馬 公開練習フォトレポ

ザスパ群馬は、新チームが始動して4週目のトレーニングに入っている。

13人の新加入選手を迎え、始動当初は、どこか新学期の教室の様なぎこちない雰囲気もあったが、練習を重ねるごとにチーム内の活気を感じる。練習前後やアップの段階でも、チーム内を盛り上げる笑い声や元気のいい声が当たり前のように聞こえるようになっている。

そして、練習の中、ボールを使い出す時間になると、選手たちも自然とスイッチが入り、「和やかさ」から「頼もしさ」を感じさせる雰囲気へと変わっていく。選手たちは、鋭さ、厳しさをもってボールに、人に向かいぶつかり合う。目指すものに向かって妥協することなく、互いに要求し、支え合い、高め合おうという頼もしい声がこだまする。新シーズンに挑む、選手たちの強い思いが伝わってくる。

大槻毅監督は、ここまでのチームの様子について、「選手は、毎日いいテンションと雰囲気で、取り組んでくれているので、こちらとしても非常にやり易い形で時間が過ぎている。やっていることは、いつも通り、変わらない。1回、1回の練習でキッチリ強度を出してフットボールをする事だ。その日のテーマを選手たちに話して、理解してやってくれている。」と話す。良い取り組みができているようだ。

チーム始動から、ここまでを見ていると、基本的なスタイルは昨シーズンの形だ。そのスタイルにさらなる磨きをかけるべく、既存選手はレベルアップを、新加入選手たちは理解を深めながら、個々の良さ、特徴を出していく。そして、チームとして組み合わせ、より高いものを出そうとしている。

その中で、大槻監督は、「この時期は、みんな当然、意欲がある。それがどう表現されているか、個人のパフォーマンスもそうだが、グループのパフォーマンスにどう影響を与えているかそういう所は見ている。」と、現時点での視点を教えてくれた。

また、先週、今週と、練習試合も行われるなど、そうした、選手、チームを見る場面も、より実践的なものの中になってきている。

大槻監督は、「選手によって、習熟度の差はある。パフォーマンスの差になっている所を、どうやって適応していくかというところを見ているし、こちらとしても、どう適応させるかというアイディアや、やり方もあるのでいろいろ考えている。」と話す。

我々としては、シーズン開幕が近くなればなるほど、誰がスタメンで、メンバーに入るのか?レギュラー、そうでない選手は誰なのか?そうした事に興味の矢印が向かうが、まだその段階にはない。

練習を見ていても、全体に対しても、個別選手に対しても、いつも以上に時間をかけ、丁寧にやろうとしていることを伝える大槻監督の姿がある。今は、浸透させること、引き出すことに注力している様に感じる。

練習中、個別選手に声をかけ、丁寧に意図ねらいを伝える姿は変わらないが、その回数はシーズン中よりも多く感じた。

この日は、新加入の大畑隆也選手に声をかける機会が多かった。何度も、何度も、思いを伝え、それに応えるように、大畑選手も、理解を深め、プレーで表現していました。

全体練習終了後も、大槻監督は、大畑選手に丁寧に指導。ただ声をかけるだけでなく、細かな動きも含め伝えているのが印象的でした。

そして、今度の日曜からは1週間の沖縄キャンプもスタートする。

大槻監督は、「ベースの所はブレずにやることが、このグループには大事だし、強みになる。」とキャンプであろうと、特別な意識ではなく、普段通りを強調するし、大切にする。

もちろん、日々の積み重ねは、大槻ザスパの基本姿勢だ。これまでも、時期、タイミングに、特別な反応を見せることなく、淡々と遂行してきた。とは言え、ピッチに立てる人数、メンバーに入れる人数は限られる訳で、開幕に向けたメンバー選定も、ここから始まってくるだろう。何より、当然ながら、選手たちがそうした思いを強く持ってキャンプインしようとしている。

山中惇希は、「選手同士、ライバル意識はある。何も言わないけど感じていると思う。僕も、負けじとやりたい。開幕スタメン争いの始まりにもなるので日々やっていきたい。」と意欲を見せる。

また、大卒2年目のシーズンを迎えた岩元ルナも、「キャンプでは、対外試合も入ってくる。結果、パフォーマンス、目に見える数字が大事になるし、そこでいいパフォーマンス出せたらリーグ戦のチャンスが近くなると思う。去年はチャンスを掴めなかった。今年は、自分のプレーを少しでも長く見てもらえるようにしたい。」と強い思いをもって臨もうとしている。

1週間後、沖縄キャンプから戻ってきたザスパの選手たちを見た時、私たちは、開幕戦・鹿児島戦へ、そして、2024シーズンへ、このチーム、選手たちと、戦いたい、駆け抜けたい、そして、更なる高みを掴みたいと思わせてくれるだろう。

まずはケガなく、そして、充実の1週間を過ごしてきてもらおう。

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