SASAmemo さぁ、新シーズン開幕へ!まだまだアピールは続く-ザスパクサツ群馬フォトレポ

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18日土曜のブラウブリッツ秋田との開幕戦に向け、残り期間もわずかとなった。チームは、シーズン開幕週を迎え、最終調整に入った。

新チーム始動から、沖縄キャンプを経て、およそ1カ月半。「MORE AGGRESSIVE」のスローガンを掲げ、まずは「勝ち点50、16位以内」のクラブ目標をクリアする戦いが、間もなく始まる。

14日の練習は、午前中の練習が公開された。

チームは、開幕週を迎え、リハビリ組を除き、沖縄キャンプ前に別メニューだったメンバーも、およそ戻ってきた。トレーニング開始前は、談笑もありつつ、にこやかな様子の選手たちも、アップが終わり、ボールを使う頃には、緊張感を持った引き締まった表情へと変わっていった。

この日は、3チームに分かれ、ハーフコートでのミニゲーム。球際、対人も厳しく、これまでやってきた攻守のカタチを表現する。

ゲーム中、細貝萌キャプテンは、チームメイトに更なるコミュニケーションを取るよう注文、大槻毅監督は、局面での個々の判断の部分で、選手に個別に声をかけるシーンがあった。そうした事ができていないというのではなく、より求めているという印象だ。

この間のインタビューで、大槻監督は、昨シーズンから今シーズンへの改善として、「選手層の厚み」を挙げている。いわゆるレギュラークラスは、一定の計算ができる力を発揮するが、長いシーズンを戦う上では、特定の選手だけが出続ける事は現実的ではなく、また、ゲームの流れを変える上でも、ベンチメンバー含めた、「誰が出てもザスパ」のためのチーム力アップが求められる。そうした意味でも、ほとんどの選手が、ケガなく、揃ってスタートできるのは明るい材料だ。昨シーズンのレギュラー、新加入選手、そして、巻き返しを図る選手と、まずは開幕スタメン、ベンチ入りを目指し、目をぎらつかせている。

今シーズン、副キャプテンに就任した畑尾大翔は、今シーズンも、守備のリーダーとしての活躍はもちろん、プレーや考え、立ち振る舞い含め、若手が多いチームのお手本として活躍が期待される。

高卒2年目ながら、副キャプテンに就任した岡本一真。キャンプ中に、大槻監督自ら指名され、引き受けることを即答したという。昨シーズン終盤に見せた活躍そのままに、今シーズンはシーズンを通しての活躍、そして、リーダーとしての自覚がさらに大きなものになれば、ザスパ浮上の大きな力になることは間違いない。

課題の得点力不足解消の切り札として期待されるのが佐藤亮。背番号10番は期待の表れとともに、彼の実力に値する番号だ。新チーム始動から、キレのある動き、高いシュートセンス、ゴールに対する嗅覚の高さを見せている。大槻監督も個別に声をかけるシーンも多く、自身もまた、大槻スタイルを理解することに務めてきた。開幕戦からやってもらおう。

昨シーズン夏に、期限付き移籍先を変えてまでザスパにやってきた川本梨誉は、新シーズンもザスパでのプレーを決断。ゴール数という意味では物足りなさを残したかもしれないが、独特のリズムで、敵陣に侵入し、ゴールの期待を感じさせるプレーには他者との期待を感じさせた。個で局面を打開できる力は貴重な存在。自身の力を示すためにも、ゴールという結果で応えてもらいたい。

大槻監督の元でサッカーをしてみたいと昨シーズンザスパに加入し、チームトップの8得点を挙げた平松宗。キャンプ中のインタビューでは、昨シーズンの自身のプレーには不満を口にするなど、更なる活躍を誓っているひとり。FW陣の入れ替えもあった今シーズン、攻撃陣のリーダーとしてのパフォーマンスを期待したい。

新加入組のひとり、中塩大貴。浦和ユース時代に大槻監督の指導を受けたひとりで、レギュラークラスの活躍が期待されるひとり。加入してからはいくつかのポジションでプレー。主戦場がどこに落ち着くのか、気になる所でもあるが、大槻監督が話す、層の厚みを生む意味でも、チーム事情に合わせて、複数ポジションでの活躍も期待。

経験豊かな岩上祐三も、ケガなく、自身のコンディションを整えながら新シーズンのスタートを切る。「祐三軍団」のリーダーとして、若手を束ねるのはピッチ内でも変わらず。時に厳しく、時に柔軟に若手選手とコミュニケーションを取りながら、仲間の良さを生かし、ゲームメイク所ていく姿はさすが。今シーズンは、より勝利につながる活躍でスタジアムを沸かせてもらおう。

昨シーズンは、リーグ戦の出場がゼロに終わった清水慶記。絶対的存在の櫛引政敏、伸び盛りの山田晃士、石井僚と若手も台頭とGK陣もレギュラー、ベンチ入り含め、争いはし烈。昨シーズンは、コンディション面で苦しんだ印象はあるが、今シーズンは、ここまで順調そのもの。豊かな経験、そして、安定感、チームメイトからの信頼も厚い。最後の砦として試合での活躍はもちろん、存在という意味でも、GK陣からチームに好影響を与えてもらいたい。

昨シーズンは、多くの試合に出場し、飛躍の1年となった城和隼颯。ただ、本人は、内容面に不満を感じた1年でもあった。昨シーズンの結果に甘えることなく、しっかりと危機感を持った中で、今シーズンも、レギュラーとしての立場、そして、堅守につながるプレーでチームの勝利に貢献しようと取り組んでいる。畑尾を超えるような存在感、活躍を求めたい。

この間、精力的な動きを見せているのが山中惇希だ。昨シーズンは、4バックの左SBで出場機会を増やしたが、今シーズンは、いくつかのポジションでプレーが続いている。高い突破力は変わらず、守備面も、対人での粘り強さ、周囲と連携しながらのプレーなど、昨シーズン以上に成長を感じさせている。面白い存在になってくれそうだ。

チームとしてやるべきサッカーを追求しながら、各選手が、それぞれの良さ、特徴を出しながら準備をしてきた。開幕戦がすべてではないが、ザスパの立場上、一戦必勝、毎試合の積み重ねで、目標をクリアし、さらに上を目指す戦いが求められる。そのためには、まずは開幕戦の勝利へ、そのためのスタメンを飾る11人が誰になるのか。ギリギリまで各選手のアピールを期待するとともに、大槻監督が誰を送り出すのか楽しみだ。

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