群馬銀行グリーンウイングスに、先日、加入した新外国人選手で、ギリシャ代表のハンタヴァ・エヴァンゲリア選手の新加入会見が行われ、ハンタヴァ選手は、「最終的な目標は、V1昇格だが簡単ではない。しかし、チームメイトやスタッフを信じて、チームワークで戦えば必ず目標は達成できると信じている。」と意気込みを語った。
ハンタヴァ選手は、2005年にプロキャリアをスタートさせ、ギリシャ国内やヨーロッパのクラブを中心に、ブラジルやタイ、インドネシアでもプレー。また、16歳の時に、ギリシャ代表に選ばれ、現在も代表でプレーするなど、ギリシャを代表する選手のひとり。昨シーズンは、ギリシャの強豪・パナシナイコスに在籍し、ギリシャ選手権とギリシャカップの国内二冠チームのメンバーとしてプレーするなど、経験と実績のある選手だ。
そんな彼女が、日本に来て、V2のグリーンウイングスでプレーすることを選んだ理由について聞くと、「チームの目標を伺って、とても挑戦しがいのある目標だと思った。私も挑戦することが好きなのでこのチームを選んだ。日本のバレーボールがいいなと思っていたので、オファーをもらってすぐに決断した。」と快諾だったことを教えてくれた。
自身のプレースタイルについて問われると、「まずは攻撃力でアピールしたい。パワフルさもあるが、ラリー中など、厳しい中でも何とか点につなげるところ。それと、情熱的なプレーをするところ。」と説明する。
確かにその辺りは、プレー動画などで見た印象通りだが、会見の席上では、非情に穏やかで、素敵な笑顔と丁寧な受け答えが印象的な女性だ。少しプレーのイメージからはギャップも感じる。その辺りについて聞くと、「コートを出ると静かな感じだが、一歩、コートに入るとアグレッシブになってしまう。よく言われるが、『コートだけのあなたなら友達になれない！（笑）』と言われるくらいコートの内と外で性格が変わる。」と説明してくれた。納得だ。
V2奪還はもちろん、やはり、V1という大きく、高く、厚い壁を打ち破るには、既存選手たちが活躍した上で、彼女の活躍が不可欠になる。
斎藤真由美監督も、「パワフルな攻撃力というのは、チームにはとても必要。そして豊富な経験がある。試合の流れを呼んでプレーでき、流れをチームに持ってくる支配力を兼ね備えていると思うので期待している。」と、ハンタヴァ選手への期待を寄せている。
ハンタヴァ選手は、今月（10月）18日に来日し、20日にチームに合流と、まだ合流間もない状況だ。それでも、斎藤監督によれば、「エヴァ選手（ハンタヴァ選手の愛称）が練習に参加し、こちらがコンディションを気にしていたが、本人から『もっとやりたい！』と前向きな姿勢があった。そういったものが他の選手にも刺激になっている。」と、早くも『エヴァ効果』が起きていることを教えてくれた。
ハンタヴァ選手も、「このチームの皆さんは本当に温かく迎えてくれた。このチームメイトと今シーズン戦えることをうれしく思っている。私が加わることで、今いる選手たちと何かいいものが生み出せたらと思う。」と、早くも、チームメイト、そして、スタッフと一体感が生まれていることを教えてくれた。
チームが目指すバレースタイルや互いの特徴を理解すること、コミュニケーションを深めるという部分では、まだまだ時間がかかるかもしれないが、早くも日本語学習にも意欲的なところを見せるなど、ハンタヴァ選手自身も、非常にフレンドリーな姿勢だ。時間を追うごとに一体感も深まり、それがチームの強さとなり、目指す目標へとつながっていくだろう。
心強い仲間を迎えた群馬銀行グリーンウイングス。V2女王奪還、そして、悲願のV1昇格へ－いよいよ、今月29日土曜に新シーズン開幕だ！
＜群馬銀行グリーンウイングス 開幕戦スケジュール＞
10/29（土）15:00 リガーレ仙台戦（山形県酒田市・酒田市国体記念体育館）
10/30（日）15:00 千葉エンゼルクロス戦（ 山形県酒田市・酒田市国体記念体育館）
詳しい日程は、チーム公式HP（スゲジュール・結果）でも確認してください
