ホーム最終戦となった岡山戦の翌日、ザスパはメディア向けの今季ラストとなる練習公開を行った。
晴天で風は強くないが、冷たい空気につつまれた中で練習はスタート。
ナイトゲームの翌日と言う事もあり、岡山戦のスタメン組はダウン程度の軽めの内容。
一方、控え組はハーフコートでのボールを使いながらのメニューをこなした。
残り1試合、出場に向け球際も厳しく、激しくという姿勢はこの日も変わらない。
スタメン組で早めに練習を終えた宮阪選手は、チームメイトの練習をサポート。今季限りでの契約満了が発表となったが、選手として、経験あるプロ選手として、様々な形でチームを支える姿勢は変わらない。
もちろん、この日も、奥野監督は選手に積極的に声掛け。
時に、大きな仕草を交えてアドバイスを送るシーンも。
もちろん、奥野監督だけでなく、久藤コーチ、小島コーチ、小林コーチをはじめ、スタッフ全員が選手に寄り添い、成長を促し、試合で活躍できるようサポート続けてきた。選手たちの頑張りはもちろん、スタッフ陣の熱心な取り組みも、シーズン最終盤のザスパの好調を支えている。そして、そんなサポートに応えようと、選手たちも、まずは最終戦のメンバー入りへ意欲を見せる。
J3降格を知る数少ないメンバーで、今季限りでの契約満了が発表された岡田選手。ゴールへの意欲は十分。最終戦へ向け、メンバー入り、そして、ゴールを目指す。
シーズン途中に関西大から加入した、太田市出身の天笠選手も、最終戦でのJデビュー、チャンスを伺う。
昨シーズン、J2復帰に大きく貢献した光永選手も、今シーズンは出場3試合と悔しい思いを。全体練習後、岡田選手と共にトレーニング。最終戦でのメンバー入りへ、アピールを期待。
そして、我らがキャプテン・渡辺選手も、前夜の勝利から気持ちは最終節・京都戦へ。シーズンを締めくくる大事なゲームでも、キャプテンらしく、渡辺選手らしく、戦ってくれるはず。期待しましょう!
3シーズンぶりのJ2復帰となった今シーズンは、新型コロナウイルスの影響もあり、リーグ自体が難しいものになった。また、チームも、新監督、新メンバーを迎え、結果の出ない苦しい時間が続いた。それでも、一体となって、奥野監督が常々話す、「日々の成長を感じながら」徐々にゴール、勝利へとつながってきた。チーム目標の勝ち点50、16位以内という目標は達成できなかったものの、このシーズン最終盤、J2が22チーム制になって最多勝ち点に並ぶチャンスまで押し上げてきた。
このメンバーで戦えるのもあとひと試合。様々な思いが交錯する最終節だが、選手、チームと共に、勝利を目指す姿勢は変わらない。奥野監督率いるザスパクサツ群馬の今シーズンの「最終形」を、皆で表現するのみだ。