SASAnote

SASAmemo 誰にも競争があり、誰にもチャンスがある

3週間ぶりにザスパの公開練習に出かけてきました。前日の雪で、赤城山は白くなっていましたが、グラウンドは問題ないコンディションでした。よかったです。

前節、千葉戦で、開幕戦以来の勝利を挙げ、「チームも笑顔溢れるいい雰囲気だろうな。」と思っていましたが、今のザスパは、過去の勝利に浮かれることなく、次節に向け、高い集中力をもって練習に取り組む姿しかありませんでした。対新潟というのはもちろんですが、それよりもチーム内での争いに勝ち、スタメンを勝ち取る。次節に向け、すべての選手がそんな思いで過ごしているように感じました。

今季初黒星となった東京V戦からスタメン3人を入れ替えたザスパ。平松宗選手は、今季初スタメンにゴールという結果できっちりと応えてくれました。移籍初ゴールにも「まだ1点」と謙虚。チームの得点力向上には、「自分たちの形をより多く作ること」と話してくれました。次節は、ふるさとであり、自らが育った新潟との一戦。「大きく成長した姿を見せられたら」と2試合連続ゴールとなる恩返し弾に意欲を見せています。

千葉戦で、ザスパ初スタメンを飾った山中惇希選手。今季は左SBにコンバートし、自身にとっても勝負の年。つかんだチャンスに、アシストという結果でアピールすることに成功しました。スピードやテクニックという特徴を生かし、レギュラー定着となるか。まだまだ勝負はここからです。

左SHで今季初スタメンとなった天笠泰輝選手。この日の練習でも、周囲との連携、タイミングなどをチェック。昨シーズン、チャンスをつかんだものの、定着するに至らなかった悔しさを晴らせるか。山中選手同様、さらにアピールしていかなければいけません。

大槻毅監督は、練習中、「静」と「動」を的確に使い分け、チーム戦術を落とし込み、選手たちへの要求、伝達、意識向上、そして、やる気にさせる上手さが際立ちます。やらされている選手はひとりもいないと感じます。

前節はスタメンを外れた深堀隼平選手。この日の練習では、チャンスを逸し、咆哮するシーンも。ただ、苛立ちというよりも、正常な感情表現と感じました。深堀選手だけでなく、いいプレーには皆が賛辞を送り、上手くいかない事、ミスをした部分については、悔しさを表し、互いに要求する。そして、声を掛け合い、ともに改善するために力を合わせる。試合だけでなく、練習中から、高い集中力が持続されるのは、今季のチームの特徴だと思います。

限られた時間ですが2試合連続途中出場の髙木彰人選手。チームに求められる献身さを持ち合わせ、そして、勝負強さのある選手。スタートからも見たいですが、ゲームを決める役割にも期待です。

堅守・ザスパを支える大きな力になっている櫛引政敏選手。ただ、経験者、若手と正GKの座を虎視眈々と狙う中、現状に甘んじる様子はもちろんありません。

千葉戦では、わずかな時間でしたが今季初出場を果たした渡辺広大選手。「出てなんぼの世界。調子はいいし、今年は、体の痛みなどは全くない。長いシーズンであるけれど、今季は短期決戦でもある。いつ出てもいいように準備したい」と出場への意欲、そして、いつものようにチームのことを考えてくれる頼もしさが光ります。

ここ最近、練習見学にも来ることができず、その間、勝利がなく、キャプテンの細貝萌選手の長期離脱と、ネガティブな話題が先行し、「やはり、今年も厳しくなるのか、、、」という弱気になる自分がいましたが、この日の練習を見て、そんな事を思った自分が恥ずかしくもなりました。

個人に頼るのではなく、チームでの戦いを追い求める今年のザスパは、選手の特徴を生かしながらも、正に誰が出ても、ザスパとしての戦いを追求し、ゴールを奪い、勝利を目指していくチームです。ゆえに、誰にでも競争があり、誰にでもチャンスがあるチームです。選手たちは、次なる試合に向けて、練習からそこにチャレンジしています。

大きな歩みではないかもしれないけれど、着実に一歩一歩、これまでのザスパを、自分を超えるために進み続けるザスパ。新潟、長崎、そして、水戸と、強く、厳しい戦いが続きますが、県民、ファン、サポーターが一体となり、ともに進んでいきましょう!そして、勝利しましょう!

Follow me!

  • X
モバイルバージョンを終了